外構工事にも、工期設定が必要です。

まず、建物の工期設定を行ないます。
外構工事の一部つまり、掘り込みガレージ・擁壁などがある場合、それらを先行して工事します。
建物を着工するために先行工事を行ないます。
建物をほぼ完成した段階で、建物とは別の外構業者が入って、外構工事に着手します。

ある程度の同時進行は可能ですが、建物工事を完了してから、着手できる部分もあります。
アプローチ回りや土間部分などは同時に着手しにくい部分です。
工事担当者としては、現場で職人同士が交錯することはなるべく避けたいのです。

住宅展示場などで、オープンまでの工期のない場合、同時に10数人以上の職人がはいって、戦争状態で工事を行なう場合もあります。
職人が仕事をした後に、別の職人がキズをつけて、また補修をしてということもやります。
しかしこの場合は、住宅展示場という建築主に迷惑がかからない現場です。
多少の難があっても、そのまま進行させます。
建築主の現場ではそうはいきません。
人の財産ですから、長期の保証に耐えるものを提供しなければなりません。
余程急がなければならない場合を除いて、職人が気持ちよく仕事ができる環境を整えたいというのが現場サイドの考え方です。

したがって、建物竣工後、外構工事に着手しながら、建物の竣工検査・残駄目工事施工などを同時進行していきます。
外構工事の仕上げが終わるまでの期間は、むしろVOC(揮発性有機化合物)対策として、建物の24時間換気を作動させておくべきです。

ただし、イタズラに工期を延ばすことのないように、外部仕舞いから先行して工事を行い、足場を早く解体撤去する工程管理の配慮は行ないます。

建築では、工期の設定は契約条項であり、建物の品質と同じく重要な問題です。
工期に間に合わせるために、多少の無理を行なうこともあります。
工期の設定を誤りますと、品質・安全などにも悪影響を及ぼす結果になります。

建築主の財産である建物を、長期間保証するわけですから、工期に無理があっては、建築主に対しても、失礼になると思います。