小屋組の寸法・筋違・金物補強について、

小屋組も、三角形のトラスで組む小屋組と、小屋束と棟木・母屋で組む在来小屋組があります。


トラス工法の場合:
三角形トラスは、品番が非常に多く、事実上邸別生産になっています。
ただし、屋根の勾配は制限があり、自由に設定できません。
棟トラス・台形トラスを設定し、棟木・母屋・振止め・雲筋違・転止め・各種受桟などを組み合わせて固定します。
トラスですから、力学的には合理的な工法になります。

トラス小屋


在来小屋組の場合:
棟木・母屋と小屋束を組み合わせ、小屋筋違・水平貫などを組み合わせて固定します。
水平力には斜めの材料、つまり、小屋筋違が効果的ですので、充分に入れる方が、より丈夫になります。
小屋筋違の設置ルールは多少曖昧なところもあるようですので、縦・横の両方向にバランスよく、できるだけ多く設置したいものです。

在来小屋


ただし、小屋裏物入れが計画されている場合には、当然ながら、物入れ部分には小屋筋違は設置することができません。
この場合には、小屋裏物入れの床材・壁材・天井材によって、剛性が保たれているという解釈になります。

そして、これらの材料の接続部には、適材適所の金物補強が必ず必要です。
この上に、垂木(ラフター)・野地板を施工し、屋根下地材になります。

小屋裏物入れを計画する場合、小屋梁の天端に床材を張ることになります。
これは小屋組の剛性がアップしますので、構造的には正解です。
小屋組の、梁の天端の高さをなるべく揃える方が、少しでも小屋裏物入れの高さが確保できます。

ただ、断熱材の厚みは可能な限り、厚くいれておかないと、とんでもない暑さになります。
小屋裏物入れの部屋としての高さだけに目を奪われると問題です。
ロックウールならば、200㎜厚以上にしたいものです。
ということは、垂木(2×4材)の下端に天井をつくっては問題という意味です。
母屋の下端に天井下地材を施工すべきです。


夏場の暑さ対策として、換気扇と取り付けて、強制換気を計画しておく方が良いでしょう。
換気扇を取り付けて雨漏りがおこっては話になりません。