下屋の換気について、

2F大屋根の小屋裏換気は、充分にとられている場合であっても、下屋の小屋裏換気の問題はないか?

小屋裏の換気は、建物の耐久性の維持の点で、重要な要素となります。

2F大屋根の換気は、換気トップや切妻換気口などを取り付けて、通常はそれなりに確保されますが、下屋の場合の換気については、不足する場合が極めて多くあります。

下屋の小屋裏換気がとれなかったら、空気が滞留することになります。
耐久性が低下することになります。
また下屋には適当な換気口が納まり上、取り付けしにくいのです。
無理矢理取り付けますと、雨漏りにつながってしまいます。
したがって、換気をとらずに軒裏天井のみのレジスターですますこともあります。
かなりの確立で、軒裏天井換気だけになっていますので、注意が必要です。
小屋裏空間の温度は相当あがり、上昇気流になりますので、軒裏天井からは、排気できにくい状態です。
40℃を超えます。
軒裏天井は空気の入り口にはなっても、空気の排出口にはなりません。


そこで、どのようにして、小屋裏の空気を動かすことができるかを検討してみます。
下屋の最上部は2Fの外壁に接しています。
この外壁に対して、小屋裏側から穴を開けて、空気を抜くことが可能です。
1Fの小屋裏と2Fの壁の下部で、接している箇所に、穴を開けるという意味です。
このようにすれば空気を滞留させることなく、動かすことが可能です。
直径60㎜程度の穴を@450㎜で、できるだけ上部に開けます。
この作業は重要ですので、確認が必要です。

下屋換気穴


2F外壁の断熱材の外側に空気の通り道をつくるのです。
2Fの室内からみると、石膏ボードの次に断熱材があり、空気の通り道があり、合板(バラ板)、アスファルトフェルト(透湿防水紙)の順番になります。
あくまでも断熱材の外側に空気の通り道をつくります。
上昇気流により、うまく流れることになります。
つまり、外壁の断熱材は、できるだけ手前の石膏ボード側に取り付けるのがよいのです。
下屋小屋裏⇒2F外壁⇒2F大屋根⇒換気トップというルートです。
直接ではなく、回り道をすることになりますが、滞留させるよりは、良いです。

外壁は通気工法をとることが標準的になり、建物の耐久性向上に貢献しています。
下屋の小屋裏の、空気の流れを確認しておきましょう。
空気の流れが万一、止まっているならば、外壁の壁体内通気(外壁の通気工法は壁体外通気となるために別です)を確保します。

とにかく、空気を滞留させると問題が生じる可能性が高くなります。