トップライトの位置と明るさ・結露について、

建築基準法施行令によりますと、住宅の居室には、採光に必要な開口部をその居室の床面積の1/7以上確保する必要があります。

ところが街の中では、隣地からの距離や軒の出などにより、有効な開口部として認められない場合があります。
そこに天窓を取り付けますと、3倍の有効な開口部面積として認められます。
それだけ明るさを求める場合には有効な手段です。
天窓の面積の3倍として扱ってくれるのですから。
2階の階段室など外部に面するところが少ないプランですと尚更です。
また、何となく、トップライトのもつ格好良さ・魅力的なものを感じる方も多く、よく採用されます。


一方、マイナス面ですが、何事もマイナス面を強調して説明しておくのが技術屋さんの役目です。

屋根に穴を開けるということは、雨漏りの観点からいうと、暴挙でもあり、雨漏り対策を特別に行う必要があり、雨漏りを考慮した取付けをしないと危険性は高いのです。
取り付ける位置にも注意が必要で、近くに雨漏りの危険性の高い、谷・隅棟・煙突などがあれば問題です。
危険性の高いものと、危険性の高いものを組み合わせると、どうなるかといいますと、むちゃくちゃ危険性が高くなります。雨漏りの危険性が2乗になるわけですから、将来の雨漏りの可能性が、確実になってくるといえるかもしれません。
避ける計画にするべきです。


トップライトで気をつけなければならない点がもう1点あります。
それは、結露による水滴です。

トップライトの結露


結露とは室外の温度と室内の温度・湿度の条件により発生する水滴です。
例えば、キッチンやダイニングキッチンに、トップライトがある場合には、料理に伴う水蒸気が、大量に発生します。
中には沸騰しっ放しで、しばらく忘れている奥方も多数おられるようです。
決して、我が家ではありません。
室温も高くなります。
外気が寒ければ、必ず結露が発生します。

換気扇は当然回っているでしょう。
トップライトは2重ガラスになっており、断熱性はある程度確保されていますが、ある程度です。
キッチンのように大量の水蒸気が発生する場所では、換気扇があっても、やはり結露が発生します。
雨漏りとは違いますが、雨漏りと同じ現象がおこります。
雨からの水ではなく、空気中に含まれる水から起こりますが、水であることに変りありません。


トップライトのガラス面は斜めになっており、垂れた水は木部・石膏ボードなどを通って、壁の内部に侵入します。
気密性が高くなっている現在の家では、昔の隙間風のある家ではありません。
なかなか乾燥できない状態で、内部結露になります。
通常の生活で、見ることのできない、壁の内部で結露がおこると、建物のメンテナンス上、大いに問題となります。

サッシのガラス面に発生する結露は目に見えますから、気になりますが、目に見えない結露は問題が大きくなります。

住まい方にも注意が必要です。