和室畳の仕様・厚さ・重さについて、

畳は一般に重いものほど、高級品といわれます。

仕様書に、畳とだけ記載されているということは中等品です。
工事請負契約約款によると、設計図書にその品質が明示されていないものがあるときは、中等の品質によるものとすると定められています。
通常は問題になりませんが、人によっては気になる場合もあります。
事前に、相談し、金額とバランスを考えて設定します。
足で踏んだ感覚が違います。


建築主の感覚と住宅会社の感覚との差を埋めることがポイントです。

予定する住宅会社の住宅展示場・工事中の現場・完成後の現場を見て、計画中の建物との差を確認することが必要です。
これらの作業は、かなり面倒くさい作業ですが、私は、建築主の義務として、必ずしなければならないものだと思います。
施工した後から、違うということで、ぶっ壊すことは双方にとって不幸なことです。

私は施工者側として、随分ぶっ壊してきました。
工事管理者として、建築主に対して、説明不足ということですが、情けない思いです。

現実に施工した職人にとっては、自分が一生懸命造ったものを、自分でぶっ壊して、再施工することは、さらに情けないことだと思います。


通常の畳の厚さは55~60㎜です。
バリアフリーという言葉が流行りだしてから、床に段差をつけることが悪になりました。
洋間と和室に段差をつけないことが求められました。
そこで開発されたのが、薄畳というものです。
薄畳だけを外してみますと、違和感を覚える人がかなりあります。
通常の畳しか見たことがない人は、薄畳を見てがっかりすることがあります。

薄畳


どのような畳が計画されているのかはよく納得する必要があります。

サイズは京間・江戸間・中京間・メートル間などがあります。柱の芯々寸法がモデュールになります。
柱・壁の内々寸法から仕上げの厚みや畳寄せの寸法を引いたものを、畳の枚数で割ると畳のサイズが算出できます。
畳は、大工造作完了後に、現地で採寸し、誂えます。
その建物だけの、その部屋だけの、その位置・向きだけの畳です。
同じ部屋でも、配置を間違えるとうまく入りません。
最近は見かけなくなりましたが、昔の大掃除の風景で、よく畳の配置で悩んだ記憶があります。
大掃除風景も日本から失われつつある文化ですが、残念なことだと思います。


同じ6畳であっても、部屋の広さはかなり異なります。
例えば、江戸間と京間では部屋の広さが30%近くも異なります。
それから、家具の配置を引いた残りの正味の有効面積は、設計段階から考えておく必要があります。
今の住まいとどれくらいの差があるのか実際に、計って体感しておきましょう。