手摺(階段・浴室・トイレ・その他)について、

壁に手摺・握りバーなどを取り付ける場合、その場所にビスが効くように、下地を入れておく必要があります。
ということは予め、手摺の位置を想定しておくことが必要です。
後からどこでも取り付けられるものではありません。


壁は、構造柱・間柱・パネル桟などの木下地の上から石膏ボード厚み12.5㎜を打ち付けます。
その上から仕上げ材としてクロスをはります。
石膏ボードは防火性能の点で優れており、はらなければなりません。
しかし、物を固定する能力はありません。
つまり、石膏ボードに手摺を固定することはできません。
一時的には取り付いているようにみえますが、手摺にかかる荷重でグラグラになります。
あくまでも石膏ボードの下にある構造柱・間柱・パネル桟などの木下地にビスで固定します。

階段手摺


壁の中は全部が木下地でなく、空洞です。
空洞部には、外気に面する部分には断熱材が入り、内部はなにも入れずに空洞のままです。
構造柱・間柱・パネル桟などの木下地は、ちょうど手摺を固定するのによい位置にあるとは限りません。
片方はあわせることができても、他方はズレます。
したがって、予め木製の下地を施工しておく必要があります。

これは石膏ボード厚み12.5㎜の代わりに、合板12㎜をはることも可能ですが、これでは防火性能を確保することができません。
また、12.5-12=0.5㎜ですが、材料の規格上で段差が微妙につきます。
通常は気にすることもないレベルでパテ処理を行い納めますが、厳密には問題となります。
ではどうすれば良いのかです。
石膏ボードの下に合板を沈めて施工しなければなりません。

これを、手摺の想定個所全部、将来のことですから、少し移動可能なように広めに施工しておきます。
後で、ビスで取り付けるものにはすべてこのような配慮が必要です。
エアコン取り付けもそうです。
どこでもビスが効くように下地をいれます。

口でいうのは簡単ですが、仕事も難しい仕事ではありませんが、結構手間がかかります。
当然施工費のアップになります。
見た目には下地があるかどうか判りませんので、
予め想定した位置を覚えておく?
写真に撮っておく?
図面に記録しておく?
という配慮も必要でしょう。
随分大変なことです。
高齢者が住む場合または、将来のことを考えて、手摺を取り付けたい箇所を想定しておくべきです。

下地が無くても、後から石膏ボードに固定できる取り付け可能な特殊ビスも市販されておりますが、保持力という点での信頼性が少し疑問です。
時計や小さな額を掛ける程度ならよいのですが、手摺などの力のかかるところには、合板下地を施工するのに越したことはありません。