床補強の必要性について、

住宅には、想定している積載荷重があります。
通常、住宅で計算される積載荷重は130㎏/㎡程度です。
延床面積全体の㎡に130㎏の荷重をかけてもよいわけですが、現実には部分的に集中荷重がかかります。
本箱・金庫・ピアノなどを長期間にわたって置くことになります。
重いものほど、そこの場所から移動させません。
最重量状態を想定して、全床面積を構造計画することは経済的ではありません。

予め位置を想定しておき、その個所だけを特別に補強することになります。
ピアノ補強・本段補強といった具合です。

1階床の補強例:(2階の場合は( )内)
大引き(梁)を@910㎜⇒@455㎜のように、真ん中にもう1本、大引き(梁)を追加する。
大引き(梁)を@910㎜のままにしておき、根太を@303㎜⇒@151㎜のように2倍入れる。
フロアーの下地に追加の合板を張る(この場合は高さが変ります)。
フロアーの下地をパーチクルボードなど⇒合板に変更する。(厚みは同じ)

これらの方法を組み合わせて、補強方法を決めます。
予めわかっておれば、対処します。
補強方法によっては、本来必要な補強個所よりも、広くなってしまうこともあります。
問題は想定外のピアノを置くことになった場合は、どうすればよいのかです。
後からの補強は、よほどコストをかけて、フロアーをめくって、やり直せば別ですが、基本的に無理です。
建売住宅の場合や、家族構成が変り、住まい方が変化すれば、そのような場合も発生します。
アップライトピアノの荷重は、ピアノの脚の位置に、大人が1人ずつ、合計4人がのったようなものです。
何も異常はおきないし、変化は見えないでしょう。
長期間では、幅木とフロアーに若干の隙間ができると思います。
目くじらをたてなければ、特別の異常はないと思います。
異常がおこってから、対処してもよいことです。
ただ、保証できるようなものではありませんので、安心のために、予めわかっているものには、対処しておくほうがよいことはいうまでもありません。

石膏ボード積上げ


ちなみに、工事途中に石膏ボードを平積みしている写真です。
100枚の石膏ボード(3-8サイズ、3尺×8尺の意味)があります。
1枚当たりの厚さは12.5㎜で、重量は約20㎏です。
㎡あたり900㎏に相当します。
130㎏/㎡の7倍です。

長期間ではなく、工事中の短期にかかる荷重ですが、あまり多く積上げないほうがよいことには変りません。
ときどき、床下がり・床鳴りの原因になり、1階の場合は、床束を調整してなおします。
2階の場合は1階の天井を施工するまでに対処します。