地鎮祭について。

住まいの新築する際、地鎮祭はした方が良いのかどうか?
するなら、費用はどれくらいかかるのか?
よく質問されます。


地鎮祭の目的は、土地の神様を祭って、敷地を清め、手を加えることの許しを得て、工事中の安全と、建築物が何事も無く、永くその場所に建っていられることをお願いする儀式です。


工事に着手する前に、地鎮祭を行ないます。
最近は省略することも多くなりました。
建築主及びその周囲の人の考え方・気持ちですから、必ずしなければならないものでもありません。
あくまでも個人の自由です。


一般には神社の神主さんを呼んできて、とり行います。
神式ではなく、仏式・キリスト教式・その他、建築主が希望するやり方で行なっても問題はありません。
建築主の気持ちですから、これでなければならないというわけではありません。
暦により、日柄のよい日を選びます。
開始から終了まで、一般には30~60分です。
儀式は、地方のしきたり・建築規模・関係者の好み・宗教の関係により、違いがあります。


例として、
建築主もしくは神主が用意するもの
米・お神酒・塩・水・魚・野菜・果物・人数分の湯のみ(紙コップ)・鋤・鍬
施工者が用意するもの
  笹竹4本・注連縄(しめなわ)・砂・テント・(椅子)


かかる費用は、その土地のしきたりにあわせて、建設会社と相談するとよいでしょう。
神主さんへのお礼(約3万円)、その他笹竹代・テント代などの実費の必要性、出席者への祝儀の必要性などは、ざっくばらんに相談した方がよいでしょう。
工事関係者の出席者への祝儀はされない場合も多いですが、その地域で、一般に行なわれるやり方が無難です。
一般には都会よりも地方ほど、盛大に行なうようです。

地鎮祭


地鎮祭の流れ:出番は⑨と⑩だけで、後は神主がとり行います。

①敷地の建物の建つあたりに、4隅に笹竹をたて、注連縄を張り巡らす。出席者全員がはいることのできる大きさです。御幣を下げる。祭壇は南向き(神主が北向きに礼拝)か東向きにします。
②神饌 洗い米・塩・水・お神酒・山の幸・海の幸・畑の幸を飾る。
③手水の儀(てみずのぎ、省略されることが多い)
④修祓の儀(しゅばつのぎ)参列者の心身を祓い清めて神に近づく。
⑤降神の儀(こうしんのぎ)払い清めた祭場に神をお迎えする。
⑥献饌の儀(けんさんのぎ)神饌を供える。
⑦祝詞奏上(のりとそうじょう)
⑧切麻散米(きりぬさんまい)備えられたお神酒・米・塩・を中央及び四隅に撒いてお祓いをする。

⑨鋤鍬の儀 (すきくわのぎ)建築主が鋤で3度、盛り上げた砂に穴を開ける。
神主が鎮め物を置く。
施工者は鍬で砂を3度かぶせるという最初の共同作業です。
⑩玉串奉奠(たまぐしほうてん)玉串は榊の小枝にシデをつけたもので、神主が1本ずつ手渡してくれます。
軽く一礼後、右手で枝、左手で葉を下から支えながら神前へ進みます。神前で軽く一礼後、玉串を時計回りに枝の元を神前へ向け供えます。
一歩下がって、2拝2拍手1拝します。
神主・参列者に軽く一礼して下がります。

⑪撤饌の儀(てっせんのぎ)神饌を上げる。
⑫昇神の儀(しょうしんのぎ)降神の儀でお迎えした神様を元の御座にお返しする。
⑬直会の儀(なおらいのぎ)神饌のお神酒を頂戴して、関係者の和楽を尊ぶ。


地鎮祭の終了後、神主より、鎮め物を建物の中央に埋めるようにと渡されます。
施工者が基礎の工程に合わせて埋めます。
上棟のときのお札は、建築主が保管しておきます。
お神酒で乾杯をして、工事の無事竣工を祈願します。


科学的な考え方では、旧来の習慣にすぎないとの考え方もありますが、工事関係者の気持ちからすれば、建築計画~竣工引渡しまで、工事が無事安全に、順調に進むように祈り、工事に従事する関係者への感謝の意味を込めた儀式ですので、大切にしたいものです。

通常は、地鎮祭の後、地縄確認を行い、その後に近隣挨拶として、建築主と施工者が一緒に回ります。