現場の墜転落を伴う災害について。

低層住宅における、重篤な労災事故では、約60から80%が墜転落を伴います。

これがビル建築のいわゆるゼネコンと違い、低層住宅特有の現象です。
墜転落防止は大きな課題となります。
低層住宅の現場では、昔に比べ、かなり減少してきていますが、毎年、数十名の職人が労災事故で死亡しています。
大半は墜転落災害です。
死亡した職人本人はもとより、家族・施工店・住宅会社から建築主に至るまで、様々なかたちでつらい思いをします。
建築主が一番迷惑でしょう。
死亡までいかなくても、後遺障害が残る災害、長期間の休業を伴う場合もあります。

安全帯


開口部に蓋をして落ちない仕組みを造るのが最もよいやり方です。
人間は常に緊張状態を保っているわけではなく、ポケーッとしているときもあります。
そのような場合であっても、安全が確保される必要があります。
しかし、建て方途中で蓋をすると、人間と材料の上げ下げをどうするのかということもあります。
それでは手摺をつけましょう。
手摺も邪魔になれば、落ちないように墜転落防止ネットを張りましょう。
それもできなければ安全帯を使いましょう。
安全帯もできなければ、人間に注意しましょう。

という具合にだんだんと、人間にウエートがかかった対策になっていきます。
人間には必ずバラツキが生じます。
人により、そのときの状態により、仕事量により、バラツクわけです。

注意は注意でするべきですが、可能ならば仕組みの中で対策したいものです。