基礎の断面形状について。

基礎の断面形状ですが、標準基礎は逆T字型です。
必要かつ充分の、安全で経済的な総合バランスで設定します。

深基礎
基礎補強を兼ねて、あるいは基礎補強以外にも、納まり上、基礎を深くする場合があります。
例えば、敷地が狭いときのカーポートまわりや、アプローチまわりです。
基礎全体を深くすることはなく、その部分のみ深くします。
その場合、そのジョイントは基礎の鉄筋がきっちりと補強され、斜めにハンチ状態になっていることが必要です。
何事もジョイント部分は弱点になりますから、どのような補強対策が行なわれているのか確認する必要があります。

高基礎
最近は少なくなりましたが、例えば風呂などの水まわり部分だけ、腐朽を考えて、基礎を高くします。
高基礎の上部分は壁になりますので、壁厚と同じ厚みになり、かなり精度が要求されます。
高基礎は、ユニットバスの採用とともに、少なくなりました。高基礎とその他の部分のジョイントも補強はしにくいのですが、納まりの打ち合わせが必要です。構造の違いから、高基礎と土台の取合い部分にはクラックが入る可能性があります。

偏芯基礎
狭小地の場合、隣地の境界線と建物外周線との距離が小さくなります。
その隙間に外部の給排水・ガス配管を通す場合にはスペースがなくなるために、偏芯基礎(L型基礎)を採用します。
ベース幅は確保するものの、立ち上がり部分がベース部分の中心にないことになります。

標準基礎の断面サイズ
ベース:厚み150㎜、ベース幅400㎜、砕石(栗石)厚み120㎜
立ち上がり:幅150㎜、高さGL+400㎜、土かぶり50㎜
鉄筋:D10とD13

換気パッキンによるトップ筋を切断しない連続基礎

土台パッキン


換気パッキンの開発により、外部換気口を無くす場合が多くなりました。
これにより、基礎立ち上がり高さに断面欠損がありません。
鉄筋が連続します。

土台パッキン2


以前は200㎜×400㎜の外部換気口を設けていました。
阪神淡路大震災の教訓ですが、基礎換気口部分に大きな被害ではないものの、換気口下部のコーナーからの斜めクラックが多数発生しました。
基礎に断面欠損をするわけですから、補強鉄筋をいれるとはいえ、やはり弱点になります。
換気パッキンによる床下全周換気により、この問題点を無くすことができました。

人通口の数と大きさ
床下の内部換気は換気パッキンだけで換気量は確保されますが、メンテナンスのために人間が点検に入るスペースが必要です。
数は従来よりも減少していますが、必ず内部のどの場所にも到達できるように設定しています。
基礎に囲われた、小さなところであっても、人間が到達不可能なところは、メンテナンス上つくってはいけません。