サッシのペアーガラスの仕様について、

現在では、ペアーガラスがほとんどの新築住宅で採用されています。

ペアーガラスになったのはそれほど古い話ではありません。

一昔前まではアメリカでは、どんなに安物の家でもペアーガラスが当り前、日本の家は、かなり高級な家でもシングルガラスでした。
ガラスは熱を透過しやすい材料です。
ガラスの面積が大きい家は、それだけ多くの熱を逃がしているということです。
温熱効果などの点で問題でしたが、ようやく世界仕様になってきたかという感じです。

シングルガラスが永らく続いたのですが、その後、一時ですが、マルチライトと呼ばれた、普通のサッシに樹脂の二股ソケットを入れてガラスだけをペアーにした時代がありました。
二股ソケットの見付け部分だけ開口面積が小さくなりました。アイデアが気に入って、私もお薦めしていましたが、中途半端ということで、最近ではほとんど見かけなくなりました。

マルチライト


現在のペアーガラスも、中の空気層の厚さで仕様が異なります。
住宅に使用されるペアーガラスの空気層は一般に6㎜と12㎜の2種類です。
現場で、3+6+3と表現された場合は、3㎜ガラス+6㎜空気層+3㎜ガラスという意味です。
6が12になっていると空気層が12㎜です。
性能は空気層が12㎜の方が優れています。
というのは、密閉された空気層は断熱性能が優れているからです。

ペアーガラス


ペアーガラスの採用で、結露はしにくくなりました。
結露は無くなるわけではありません。
結露は、室内の温度・湿度と室外の温度の組合せで発生します。
条件によっては、いくら優秀なペアーガラスを採用しても、結露は発生します。
ときどき、ペアーガラスを採用したのだから、結露は発生しないという解釈をされる方がありますが、それは誤りです。
ちなみに寒さの厳しい北欧ではトリプルガラスが採用されています。
また、コストダウンを目的として、ペアーガラスを中止して、シングルガラスを採用する場合があるかもしれませんが、コストダウン以上に性能ダウンになっていることを、認識して下さい。

結露の水が溜まり、窓枠から壁体内に浸入すると、雨漏りと同じ結果となり、木材を傷めることになります。