外壁材の種類・色について、

外壁サイディング材ですが、阪神・淡路大震災のときに、左官仕上げの外壁に、数多くのクラックが発生しました。

にもかかわらず、外壁サイディングにはクラックがほとんど発生しませんでした。
ほとんどという言葉を使いましたが、稀にですが、サイディング材料が引き裂かれた現場がありました。
余程の強い力がかかったのでしょう。
この強烈な印象から、新築施工される家の外壁の大半に、サイディングが使用されるようになりました。
しかも左官の湿式工法に比べ、乾式工法ですから、乾燥収縮がおこりにくく、乾燥させる工期も不要で、合理的です。
品質も左官仕上げよりも、職人によるバラツキが少なく、はるかに安定しています。
しかも比較的安いのです。
もっとも住宅会社が政策的に、左官工事を安く設定することもあります。
Q(品質)・C(コスト)・D(工期)のすべてにおいて、優れているのですから、あっという間に広まりました。
地区によっては、全現場がサイディング仕上げになっていました。

最近はサイディングに飽きて、左官仕上げも巻き返してきました。
左官の味わいという意味合いでしょうか。
左官職人が現場で施工する、多少のムラがあるものの、暖かさを感じるのかもしれません。
工場製品と違う味です。

外壁の左官仕上げのムラには要注意です。
通常は目立ちませんが、朝日・西日が外壁にあたるとき、照明を外壁に照らすなどの場合には、仕上げのアラが目立つことがあります。

外壁左官のムラ


アラをまったく許さない完璧主義者の建築主ならば、サイディングのような工場製品の方がお薦めです。

タイル仕上げを採用する場合があります。
コストの関係で、全面タイルではなく、玄関の一部など部分張りになることが多いようです。
その場合でも、タイルの湿式工法ではなく、ハンガーサイディングを一度取り付け、それにタイルを仕上げ材として、引っ掛けて固定し、目地を埋める工法が増えています。
仕事はサイディングと同じやり方ですから、タイルの乾式工法です。
ここでも、乾式工法が幅をきかせています。
モルタルをほとんど使用しませんから、エフロレッセンス(白華:はっか、通称は鼻垂れともいわれます)と呼ぶ、白い粉をふく現象が減少します。

エフロレッセンスとは、
Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2O
であらわされる中性化の1種です。

基本的には、湿式工法よりも、乾式工法の方が優れているという考え方です。
品質の安定・コスト・工期・メンテナンスのしやすさなど、ほとんどの点で、勝ります。
特にこだわり・味わいを求めるのでなければ、乾式工法の採用が無難です。
ただ、住まいの場合は合理性の追求だけでも問題でしょうが、一般的にという意味です。
納得した上での選択ならば問題ありません。