敷居の高さとバリアフリーについて、

両親が同居するために、家に中の段差を無くして、バリアフリーにして欲しいという希望が多くあります。

敷居の高さを原則的に無くします。
段差をゼロにできないところもありますので、その場合は3㎜以内が原則となります。

廊下と洋室の取合いなど、フロアー~フロアーの場合には敷居をいれないことも可能です。
フロアーとカーペットやCFシートなど材料が異なる場合には見切り材として、敷居を入れざるを得ません。
その場合は敷居の段差3㎜以内となります。
3㎜以内の段差ですと、生活する上で特に問題はないと思います。

和室と洋室の取合いの場合は通常、畳の厚さ、つまり約60㎜程度、和室の床が上ります。
これではバリアフリーになりませんので、畳を15㎜厚の薄い畳にするか、床の構造を下げて、60㎜厚の普通畳を入れるかのどちらかになります。

水周りとの取合いも問題となります。
洗面~浴室の場合は、水が洗面側にはいってくると困りますから、メンテナンス上は敷居を上げて、またぐのがよいわけです。

フロ敷居


建物のためにはこの方がよいのですが、バリアフリーにはなりませんので、浴室内の洗面側に溝を設けて水を切ります。
苦肉の策でバリアフリーにしています。
これはユニットバスの場合ではという条件が付きます。
ユニットバスでない場合、つまり、現場でタイル工事を施工するような場合は、敷居周りの防水は重要ですから、できるだけ敷居高さを上げてまたぐ方がよいことになります。

バルコニーと室内の取合いも問題となりますが、この場合は雨仕舞いの点から、敷居をできるだけ上げ、跨ぐことにします。ここはバリアフリーになりませんが、認められています。

バルコニー敷居


バルコニーの床からできるだけ高く立ち上がり高さを確保する方が雨仕舞い上優れています。
設計担当者はバルコニーに出やすいように、できるだけ下げたがります。
建築主も使う立場から、できるだけ下げたいのですが、それほど、バルコニーの使用頻度も高くない場合は、またぐ方が、防水工事が完璧になります。

バルコニーの雨漏りの可能性増加と、使い勝手の優先順位を考えたいものです。