給排水管の配管経路について、

排水管は最短距離で、建物の下を通して計画するのか、外部に出して、回して配管するのかが問題です。

従来は、排水管をなるべく建物から外部へ出して、建物の外周を配管していました。
万一、詰まった場合には、メンテナンスがしやすくなるためです。
しかし、この理論は、昔の排水管に土管を使用していたころの名残ではないかと思います。
塩ビ排水管を使用するようになってからは、詰まることが減少しています。
何か、異物を流してしまった場合を除いて、通常の使用方法では、詰まったという話はゼロではないですが、あまり聞きません。
ということは、性能面で、建物の下を配管しても大丈夫ではないかと思います。
その方が、配管長が短くなり、コストを下げることが可能です。

万一詰まった場合でも、室内の器具側から、専用の掃除器具で貫通することは可能です。
不可能な場合であっても、床下にもぐって、点検・修理は可能です。
やりにくいというだけです。
いじれにしろ、水道職人に修理依頼することになります。
入居者にとっては、それほどの問題ではないと思います。

隣接地との距離がなく、外周に配管スペースがない場合があります。
街の中の工事では、スペースがない場合がむしろ普通です。
その場合には、当然ですが、選択肢がなく、建物の下に配水管を通していました。
そして、問題にはなっていません。
街中の工事で、水道職人が、排水詰まりで、走り回っているということはありません。
したがって、建物の下を排水する計画をしても問題はないと思います。

大多数の水道局が既に認めている、ヘーダー排水工法は、排水を1個所にまとめて、建物の下を通す工法です。
汚水・雑排水も合流させます。
上流側に、フロの排水など、大量に排水する場合はむしろ、掃除の役目をして、よいのではないでしょうか。
いずれは、建物の下に排水管を通すことが標準仕様になってくると思います。