ポーチ・テラスの出幅と外構工事の関連について、

ポーチやテラスについては、外構工事との取合いを考えて、寸法を設定するべきときがあります。

特に敷地が狭い場合には、ブロック塀との間にわずかな隙間が生じることがあります。
そこそこのスペースであれば、植栽スペースも可能ですが、足を踏みいれてしまえば、外れなくなるような隙間であれば、わざわざ開ける必要がありません。
むしろ危険です。
この場合には、建物本体と外構工事の整合性がとれていないことになります。
通常は建物本体工事の外部をまず、ほぼ完成させ、足場を解体撤去した後に、外構工事に着手し、最後に植栽工事に着手します。
外構工事に着手している間に建物本体の内部や残駄目工事を完成させます。
これは工程計画からすると理想的ですが、外構工事の着手が遅れることがあります。


ポーチのタイル仕上げは、玄関タイル仕上げとともに、建物本体工事の一部になります。
したがって、ポーチのタイル工事が完成後に外構工事のブロックを施工することが順番からいって普通なのですが、ポーチのタイルをはる職人と、外構工事の職人は別人です。
そこで、調整が必要となります。
このあたりは、工事担当者や施工店の監督が配慮するべきポイントになります。
事前に打ち合わせしておけば、問題はありません。
事前に気付くことができるかどうかが問題です。
気付かない人も多いです。
気付いても対処せずにそのまま工事を進める人も多いです。
後から、隙間のタイルをはる場合も多いです。
タイルをはらずにそのままにする場合も多いです。
このように、現場を管理する工事担当者は結構、感性を要求されます。
設計担当者は図面を描き、図面に描ききれないところを仕様書などで書きます。

そこにも書ききれないことは現場で、工事担当者が納めていきます。
多少の難はあっても、現場ではそれなりに納まります。
しかし、感性があればうまく納まります。
微妙なところが現場には必要です。
その感性を正当に評価しない会社も多いです。
営業や設計と違って、クリエイティブな仕事をしない部署ということで、低い評価をする会社も多いです。
また、業績が低下すると、工事担当者から営業担当者に配置転換する会社も多いです。

しかし私は、工事担当者として、現場での経験を積み重ね、優秀な技術屋に育っていって欲しいと思っています。
経験年数は絶対的な条件です。
工事担当者にとって、その人なりに、仕事は忙し過ぎると、感性の発揮はできません。
仕事をただこなすだけになるからです。
このような場合には、仕事の喜びを感じることが無くなり、挫折して退職する人も多いです。


恐らく、給料の高さよりも、仕事から得る喜びが大きいと感じることができるかどうかだと思います。


建築主から、
「貴方のお陰で、良い家ができたよ。ありがとう。」
といって、笑顔で握手を求められると、技術屋さんは感激します。
涙を流す人もいます。

私はこのあたりが、技術屋が感じる最大の喜びだと思います。