内部建具のデザイン・色・開き勝手について、

建物内部の木部といえば、下から、床のフロアー材、幅木、建具と枠、サッシ額縁、回縁(ある場合)、階段の笠木などです。

昔は、フロアー材は工場で塗装された製品でしたが、その他の木材料については、現場でペンキ職人がニス・オイルステンなどで、調色していました。
最近は工場塗装品が普通です。
あるいは、塗装ではなく、樹脂フィルムをはってあります。
樹脂も焼却時にダイオキシンが発生しないという条件がつきます。
つまり塩ビ樹脂では不可ということになります。
現在では、材料として、塩ビは好まれません。
オレフィン系樹脂などを使用します。
いずれにしろ、材料は工場製品となり、現場では組み立て施工するだけです。

問題は樹脂フィルムですが、材料メーカーにより、微妙に色合いが異なります。
大体の色調は合うのですが、完全には合いません。
そこまで気にする場合はメーカーも統一しなければなりません。
全部を合わせると確かにスッキリと納まります。
ただし、フロアーと建具のように分離できるものは完全に同じ色調でなくてもほぼ同じような色調であれば、問題はありません。
その場合には、下ほど濃い目の色調にした方が落ち着きます。


建具にはデザインがありますが、基本的には統一するほうがきれいです。
住宅展示場では1階と2階を別々にする場合もありますが、サンプルの意味であり、通常の住宅では、可能ならば統一すべきものです。
リビングなどに用いられるガラスドアは色が合っておれば問題ありません。


開き勝手と電気スイッチの位置関係は重要ですから、図面でしっかりと、確認して下さい。
開き勝手を平面図で変更して、電気図面のスイッチの位置を変更し忘れたということもあります。
建具を開いた裏に、スイッチがあったという失敗をしないようにして下さい。
引き戸や開き勝手によっては、スイッチの位置設定も簡単ではない場合もあります。
随分と離れた位置にスイッチがある場合もあります。
なお、開き勝手で、ドアを開いた側から見て、右に吊り元があるのを「右吊り元」という表現をします。


その家の製本図面は各種図面全部の整合性がとれている必要があります。
当然のことですが、図面と図面で食い違いがあってはなりません。
図面と見積書も食い違いがあってはなりません。
一方では、完璧な図面が少ないということも事実です。


以前に、工事担当者を集めて、図面の間違い探しコンテストを行なったことがあります。
程度問題で、判断に困る場合も多いですが、まったく間違いの無い邸名はありませんでした。
また、間違いを見つけることには、工事担当者により、仕事の忙しさにより、かなりのバラツキがあることが解りました。
それでも事前に見つけることができるのはよいのですが、実際に現場が始まると、事前に見つけることができなかった間違いも多数でてきました。
これらの経験とノウハウは大切なことだと思います。

この「ドクター住まい」HPの中に、それらのかなりの部分をいれました。
住まい創りの過程で、1つでも多くの問題点を解消して、「納得の住まい創り」をして欲しいと思っています。