玄関マットが室内ドアに当たって、敷けないことがあります。

現在はバリアフリーが、新築時の条件になる場合が非常に多くなっています。
床面に段差をつけないようにしなければなりません。
敷居がある場合、敷居の高さはゼロが理想なのですが、現実的な納まりの関係で、3㎜以内に押さえるようにしています。
室内ドアでは、フロアーのままで、敷居を設置しない場合もあります。

健常な人間が、室内を無意識に歩くときに、足を何㎝くらい上げているかを計測したことがあります。
約1~2㎝です。
普通に歩くかぎり、それほど足をあげていないわけです。
敷居の高さが2㎝もあれば、つまづくことになります。
敷居の高さが2㎝あれば、その中で、建具を設定することが可能ですが、3㎜以内であれば、余裕がありません。
下のフロアーに建具がすらないように、若干は建具を上げますが、せいぜい2㎜です。

玄関ホールが狭い場合は、室内ドアをホール側に開く設計では、このような現象が生じることになります。


竣工後に、建具を室内側に開くように変更するのは、かなり大変です。
建具枠から変更しなければなりません。
建具の取替え、壁クロスの補修、スイッチ・コンセント類があれば電気も変更することになります。
大工だけではなく、クロス屋や電気屋も呼ぶことになります。
仕事の順番は建具枠を設置してから、石膏ボードをはります。仕上げはクロス張りです。
今度は逆にクロスを張った後から、建具枠を取り替えることになりますが、うまく外すことができません。
よって、クロスや石膏ボードを破ることになります。

いずれにしろ、竣工した後から、変更することは難しいのです。
最初から気付くことができれば、別にどうということはありません。


この前もっての気付きが重要です。
気付くことのできる人は決して多くはありません。
感性を磨くことですが、仕事が忙しければ、見えないのです。人にもよりますが、同じ人でも気付くことができるときと、できないときがあります。