基礎コンクリートの鉄筋について、

鉄筋コンクリート製の基礎を現場で施工しますが、鉄筋が引張り力に強く、コンクリートが圧縮力に強く、双方がうまく補完しあうという良い関係にあります。

鉄筋とコンクリートの熱膨張係数がほぼ等しいために、これらの関係がうまく機能します。
なお、鉄筋の圧縮力・コンクリートの引張り力は、計算上は無視することになっています。


住宅現場で使う鉄筋は、SD295Aという表現がされます。
SDとは異型棒鋼(Steel Deformed Bar)のことで、丸鋼ではなく、コンクリートとの付着が良いように、ふしとリブが付いています。
数字の295は鉄筋の降伏点または0.2%耐力が295N/㎜2以上保証されているという意味で、数字が大きいほど強度があります。

工場加工された溶接組立て鉄筋(スーパーベースなどの名称で呼ぶ)を用います。
材料面でのクレームが発生しないように、しかるべき品質のものを、しかるべき鉄筋会社から入れて、住宅会社側が支給します。
同じ鉄筋でも、JISマークがついているものと、ついていないものでは、若干ですが、径が違うのです。
また品質の面で、強度も各種が用意されています。
通常は鉄筋に刻印されており、ロールマークと呼ばれていますが、一般の人が一目見ただけで、鉄筋の径や強度がわかるものではありません。
したがって、バラツキのないように、職人にまかせるのではなく、しかるべき鉄筋を支給します。
鉄筋の径・ピッチ・材質は、このことによって、問題がなくなります。
鉄筋の納品書・ミルシートなどで確認可能です。


問題があるとすれば施工面のみです。
住宅の基礎工事では、D10とD13がメインで、一部D16を使用する場合もあります。

こちらの数字は鉄筋の直径(正式には、異型鉄筋では呼び名の数値)を示しています。

メンテナンスのための、人通口部分やジョイント部分・コーナー部分には各種の補強鉄筋を使用します。
補強筋はおまけではありませんので、コンクリートのかぶり厚を確保します。

基礎鉄筋


なお、鉄筋の溶接は、現場施工では焼き入れ現象が生じて、鉄筋の材質がもろくなるため、好ましくないとされています。
したがって、なまし鉄線を用いて組立て加工しますが、工場内での品質管理が行き届いたところでは、溶接が認定されています。


施工面の確認は、現場で配筋検査をおこないます。
コンクリート打設の直前の検査では直しようがありませんので余裕を持って配筋検査を実施したいものです。