シーリング工事

雨漏り対策で、最も多用されるのがシーリング処理です。
全ての建築材料は温度・湿度の変化により、伸び縮みします。
実際の施工現場では、シーリング施工箇所は、雨漏りの危険箇所、異種材料の接触箇所(収縮が異なる)など多数にのぼります。
それでは、どこをシーリング施工するのか?

①サッシ(FIX・上げ下げ窓・ルーバー等)廻り4周、掃出しサッシ廻り3周(下端無し)
②玄関・勝手口・テラスドア廻り3周(下端無し)
③シャッター付きの場合、シャッターBOX廻り3周(シャッターとサッシ取合い部分不要)
④後付け換気レジスターとフードのツバ管廻り・バルコニー横引きドレンの廻り
⑤庇の3周(下端無し)
⑥軒天~外壁取り合い(軒の出300㎜以下の場合)
⑦軒天~外壁取り合い(軒の出に関わらず切妻ケラバ部分、片棟の場合)
⑧化粧胴差・モールの縦部・下部(上端は水切りのみ)
⑨設備引き込み配管・配線部分(電気・水道・ガス)、本体取付けメーター廻り
⑩バルコニー笠木下地~外壁取り合いの、笠木上部+笠木下縦100㎜
⑪妻換気ガラリ周り4周

住宅では図面や仕様書に明確に記載されていない場合がほとんどで、予め確認が必要です。
マニュアルには記載されていますが、現場施工面で不安が残ります。
雨漏りの鍵を握るのはシーリング工事(1次防水)です。
原則的には1次防水で雨水をシャットアウトすべきです。
しかし、シーリングのみに防水を全面期待しては問題です。
シーリング材の耐久性は雨・紫外線等のあたる通常の環境下では、5~10年前後といわれます。
永久にもつものではありません。
将来の定期的メンテナンスが必要です。

仮設足場工事費用の問題もあります。
同時に屋根のメンテナンス・外壁の吹き付け工事など、足場が必要な全ての工事を同時に実施すれば仮設工事費用が割安となります。
10年に1度のメンテナンスが理想です。
現実には、入居者にとって、つらいものがあります。
諸般の事情があるからです。
諸般の事情があっても、15年以内には是非とも実施したいものです。
15年以上先延ばしにすることは不可です。

原則的には1次防水で雨水をシャットアウトすべきです。
シーリング材を超えて浸入する雨水に対する対策も考慮しておく必要があります。
これが2次防水です。
2次防水とは外壁仕上げ材の内側、すなわちアスファルトフェルトや透湿防水紙などの下葺き材で止めます。
どうしても浸入を食い止めることができなかった若干の雨水に対しては2次防水でシャットアウトします。
2次防水でシャットアウトできない場合には雨漏りとなります。

この1次防水+2次防水という考え方は重要です。