軒の出も300㎜以内と短く、化粧の軒桁(水平部材が壁面よりも飛び出ています。つまり雨水をこの部分で受けます)、小さな多数のサッシ等、雨の漏れやすい設計の住宅があります。

ではどう対処するか?

大工施工で「捨てフェルト」というものを、破風板(はふいた)を施工する前に予め取り付けておきます。
「捨てフェルト」の材質は外壁下地材と同じくアスファルトフェルトそのものです。
大きさは違います。
約250㎜の高さで充分です。
この捨てフェルトという考え方は重要です。
従って現実に様々な部位でよく使用されますので、確認します。

寄棟その他一般の、軒の出が300㎜以下の場合に行います。
300㎜を超えていれば無しでもかまいません。
しかし、切妻のケラバの場合は軒の出に関係なく、行った方がよいでしょう。

外壁と軒裏天井(通常、軒天といいます)のどちらを先行するかにも影響します。
雨漏りという観点から考えますと、当然、外壁先行、その後に軒天を施工する方が、正解です。
万一、外壁~軒天取合い部分から雨漏りが起こる場合でも先行する外壁で止水できます。
これが軒天先行で行いますと外壁~軒天取合い部分から雨漏りが起こる場合、外壁の裏側に雨水が浸入します。
もっとも捨てフェルトは外壁工事が施工されれば、全く見えなくなります。

このあたりは現場でチェックが必要でしょう。
写真の数枚でも撮っておきたいところです。
なにしろ、後から点検できない仕事は記録写真を撮っておきたいものです。
建築主が要所の記録写真を撮ると、現場の職人に対する刺激になります。
嫌味にならないように撮っておくことを推奨します。
後から見ることのできる仕上げ工事では写真は必要ありませんが、隠れる部分で、雨漏り上重要な点、例えば捨てフェルト・防水テープ等は多数写真で記録しておく方がベターです。
この点は、デジカメが普及して便利になりました。
下葺き工事ですから写真映えはしません。
面白い写真にはなりませんので、あくまでも記録用です。

現場で学ぶ住まいの雨仕舞い

学芸出版社

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