パラペットもフラット部分つまり内樋(隠樋)部分の劣化状況がかなり激しいです。
工場地域や酸性雨などにより、劣化速度も速くなっている場合があります。
勾配(1/100以上)も悪く常時水が溜まっている状態をつくっています。
水が常時溜まっている状態を現しています。
晴れが続いても常に濡れています。
もっと屋根に勾配が急であればと思います。

最低でも水を流す場合は2/100が欲しいところです。
現実は1/100~0.5/100があります。
パラペットの内側に昇ると、内樋形式になっています。
勾配も緩く、大抵は雨水が溜まっています。

落葉やゴミが溜まって排水しにくくなっています。
排水口が少し上っており、必然的に水が溜まるようになっていることもあります。
水が常時溜まっている状態は決して良いことではありません。
いずれ雨漏れになる可能性が高いものです。
パラペットではありませんが、3F部分のルーフバルコニーへの出入り口の最上部にこのようなデザインがありました。
この場合も笠木板金の下部から雨水が侵入した事例です。
理屈はパラペット部分と同じ納めです。
軒の出のない切妻の妻部分もあります。
ここも漏れやすい部位です。
設計する立場では、雨の漏れにくい家を設計する必要があります。
当然に現場での納まり状態を考える必要があるのですが、住宅メーカーの設計担当者は「そんなものは現場がしっかりすればよいことで、俺には関係ない。俺の設計に現場が従うべきである。」というような考えが心の奥底にあるような気がします。
結果、迷惑を被るのは建築主です。
もっとも住宅メーカーも会社として、評価を下げ、かなりの出費を強いられることになっています。
社員もそのとばっちりを受けて自らの待遇を落とし、モチベイションを下げています。
誰も得をする人がいないのですが。
現場の施工部隊も、漏りやすい部位は過去の経験からある程度知っているはずです。

それなりの対処を考えなければならないのですが、そのまま職人任せになっています。
職人も特別に気を使うか通常の仕事をするかは、人の問題になってしまっています。
人の問題になる場合は通常、うまくいきません。
問題が生じます。
 




 現場で学ぶ住まいの雨仕舞い

学芸出版社

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