ドクター雨仕舞い
■ ドクター雨仕舞い 住宅雨漏り事例 トップライト周り③

トップライトで気をつけなければならない点がもう1点あります。
それは、結露による水滴です。
雨漏れではなく、結露です。
結露とは室外の温度と室内の温度・湿度の条件による発生する水滴です。
例えば、キッチンやダイニングキッチンにトップライトがある場合には料理に伴う水蒸気が大量に発生します。
室温も高くなります。
外気が寒ければ必ず結露が発生します。
換気扇は当然回っているでしょう。
トップライトは2重ガラスになっており、断熱性はある程度確保されていますが、ある程度です。
キッチンのような大量の水蒸気では換気扇があってもやはり結露が発生します。
雨漏れとは違いますが、雨漏りと同じ現象がおこります。
雨からの水ではなく、空気中に含まれる水蒸気から起こりますが、水であることに変りありません。
窓サッシなどのガラス表面に現れる結露(表面結露)は気付きますから、ふき取り対処可能です。
もうひとつ厄介な内部結露というものがあります。
内部とは大抵、壁の中という意味です。
壁の中ですから、通常は気付きません。
室内側に露呈してくるころには相当の被害が発生した後ということになります。
結果は雨漏り同様です。
トップライトのガラス面は斜めになっており、垂れた水は木部・石膏ボードなどを通って壁の内部に侵入します。
なかなか乾燥できない状態で、内部結露になります。
木質系の住宅では極めて大きな問題になります。

現場で学ぶ住まいの雨仕舞い
学芸出版社
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