アルミサッシ周りからの雨漏れ被害実例です。
かなり長期間にわたって、雨水は浸入していました。

アルミサッシ枠やドア枠を建物本体に取り付けるときに、サッシのツバ部分を本体木部壁に固定します。
その後に大工施工にて、幅50㎜位(本当は75㎜ならよい)の両面粘着タイプ防水テープをサッシ枠ツバに半分の25㎜、木部壁に残り半分25㎜にまたがらせて張ります。
上側の離型紙をそのままにしておき、アスファルトフェルトを張る際に離型紙をめくります。
先に離型紙をめくってしまうと外部に粘着面をさらすことになり、雨・紫外線・埃などにより粘着性が失われ、肝心のアスファルトフェルトと密着しなくなるからです。
要はアスファルトフェルトとサッシ枠が密着しておればよいわけです。
サッシ枠はツバ部分から外側は突き出ています。
これはそのサッシ枠の上面部分で雨水を受けることになり、一時的にせよ雨水が滞留することになります。
この滞留した水が、アスファルトフェルトとサッシ枠の粘着性が悪いと毛細管現象により、内部側にまわることになります。
ほんのわずかでも水がまわると、木部の場合は問題が生じます。
現在の建物は防火性能や仕上げの納めの関係で、木部が外部に露出することがなく、逆に雨水の侵入の場合は乾燥することなく、腐りがはじまります。
乾燥が期待できない納めになっています。
毛細管現象のようなわずかの水でも腐りがはじまることになります。

コンクリートや鉄骨造の建物では木質系住宅のような問題は少ないといえます。
これは構造体そのものが腐るわけではなく、雨漏れが発生しても、構造体ではない造作材・野材・石膏ボードなどの被害に留まるため、それほど神経質になる必要がないといえます。
木質系住宅の場合では雨漏れが即構造体を傷めることになり、真っ黒に腐った状況を建築主が現実に見ることになると、ましてやシロアリ発生の状況をみると、大変な問題になります。
従って、木質系住宅の雨漏れはそれだけ神経質になり、何が何でも解決していかなければならない問題です。
 



現場で学ぶ住まいの雨仕舞い

学芸出版社

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