雨漏りを考慮した施工の順番は防水工事⇒サッシ取り付け工事が妥当です。
水の流れの、ルール通りの施工になります。

ここで問題点が発生します。
後付けサッシの場合は、サッシ下端のツバ部分から建物本体側に、サッシ取り付け用釘を打ち付けます。
防水工事の後から、その防水面に釘を打つことになります。
防水に穴を開けることになります。

これに対する解決法は、捨てシーリングをサッシのツバの裏部分にたっぷりと塗り付け、サッシを取り付けるときに押し出し、溢れたシーリングを取り除きます。
見た目は△シーリングのように見えます。
これでサッシを固定する釘のシール性能を高めるものです。
いちいち現場で立ち会うことはできませんから、このように後でチェックしにくいところでは事前に念押しが必要です。
△シーリングが見えれば、きっちりと施工できていると判断しなければなりませんから。
△シーリングだけでは長期にわたる防水効果は期待できません。
シーリング材だけに期待する防水効果は不可です。

この点は住宅の現場に携わるプロとして充分に注意しましょう。
上記のような問題もあり、逆に、サッシ先行取り付け、防水後施工工法をとる場合があります。
確かに後から防水に穴を開ける釘を打つことはありません。
サッシ取り付けを先行することにより、大工さんは先に外部仕舞いを完了することができます。
バルコニー部分のサッシ取り付けだけを手待ちになることがありません。
サッシ取り付けが完了すれば、現場では一応雨が入らない状態になり、フロアー張りなど、次の工程に進みやすいわけです。
次の材料も現場に入れやすい状態になります。
施工性から考えると、こちらの方が良いようです。
しかし、FRP防水はアルミニウムサッシとの接着力が弱く、プライマーを塗るなどの下地処理をする必要があります。
ただクリアーできないのが、防水性能の面です。
施工手順が逆になることです。
本来は下から上の順に施工します。
この場合は防水⇒サッシ取り付けです。

サッシ下端の釘打ち部分を除いて、防水性能上、雨漏れ対策上は、防水先行サッシ後付け工法に軍配が上ります。





現場で学ぶ住まいの雨仕舞い

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