• 玉水新吾

コラム④ 安全第一

コラム④ 安全第一

 1906年、アメリカの鉄鋼メーカー、U.S.スチール社(米)のゲーリー社長は、労働者の災害が多発している状態を見て、安全第一、品質第二、生産第三を社是に掲げました。これを徹底したところ、災害の発生件数は減少し、同時に製品の品質や生産性も向上しました。それまでは、整備の行き届かない設備などにより、労働者が落ち着いて作業できる環境ではありませんでした。しかし、「安全第一」の標語のもとで安全管理を行ったことで、労働者が安心して作業できる環境が生まれ、結果として、品質も生産性も同時に改善されました。

 それ以来、「安全第一」という言葉だけが、特別に扱われるようになりました。「安全第一」という言葉は、100年以上の歴史のある、重たい言葉なのです。

日常生活において、「安全」と「危険」の間に存在する「不安全状態」があります企業の生産活動でも同じことがいえます。この「不安」を取りのぞくことが、「安全管理」の考え方です。「安全管理」を正しく行えば、労働災害を未然に防止し、災害時に最善の処置が行えるようになります。

 企業の存続を左右するといっても過言ではない「安全管理」についてですが、どのような時代であっても、企業活動の中で、労働災害の回避は、企業が担う大きな社会的責任です。万が一にも事故・災害が発生すれば、企業はその責任を問われ、今まで培ってきた信用を一気に失墜させてしまいます。生産現場で「安全第一」といった標語をよく目にしますが、このような意味があります。

建物のメンテナンスを行う際、屋根にのぼり、小屋裏にはいりますが、入居者の前で、事故・災害をおこす可能性があります。慎重に行わなければなりません。

事故・災害の発生確率は低く、めったにはおきません。しかし、今日まで発生していないからといって、明日も安全であるという保証はありません。




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