ドクター雨仕舞い バルコニー の雨漏り事例 CSガード①
Updated: Apr 10, 2021

ここでは、「CSガード」という聞き慣れないものをご紹介します。バルコニー手摺りの笠木~本体取合いに取り付けます。「3面交点」と言われる雨漏りしやすい部位です。
木質系住宅にも、バルコニーを取り付けることが増えております。
バルコニーが無ければ雨漏りしないにもかかわらず、バルコニーを取り付けたばっかりに雨漏いする場合が多くあります。
それだけバルコニーを取り付けする場合には問題が生じる可能性が増え、注意が必要です。もし、バルコニーを取り付けて、特に使用する目的が明確で無ければ、最初から設計しない方が無難ともいえます。
どうせ洗濯物・布団干しにしか使用されないものならば、そう考えてしまいます。
バルコニーを現実に取り付ける場合が多いのも事実ですから、プロとして何らかの対策を考える必要があります。
そして対策を考えました。その結果、対策ができました。それがこの「CSガード」と命名した特別製のものです。意味はCorner-Safety-Guardということで、バルコニー壁手摺の笠木~建物本体壁の取合い部などに使用する樹脂製の役物です。雨漏れの防止対策と同時にCS(顧客満足Customer Satisfaction)の願いを込めています。このCSガードがなければ、アスファルトフェルトだけで防水をしなければなりません。 このようなバルコニー壁手摺の笠木~建物本体壁の取合い部などコーナー部ができる部位では、アスファルトフェルトだけでは覆いつくせないのです。
現場では必ずアスファルトフェルトをカット加工して張ります。
入隅といいますが、このようなコーナー部では職人はカッターナイフでカットします。
これは穴を開けた状態をつくっています。
せっかくの防水にピンホールを開けたことになります。
防水に穴を開ける必要の無いものを考案する必要があります。
結局、樹脂で作成しました。
このような役物を、アスファルトフェルトを張る時点で設置すると穴を開ける必要がありません。当然にこの部位からは雨漏りしません。