• 玉水新吾

壁・天井クロスのしわや隙間がないか


建物は、乾燥収縮・温度収縮・地震と台風による横揺れ、前面道路の通行車両の振動などにより、常に動いています。どこか弱い部位に、兆候が見受けられることは当然に考えられることです。その弱い部位として、天井・壁のクロス部分に現れることが多いです。珍しい事例ではなく、通常に発生する現象で、心配はいりません。




 クロスのジョイントに隙間が生じる、亀裂が入る、木部との取り合い部に隙間があく、入り隅コーナー部にシワがよる、下地のラインが目立つなどが、発生します。入居後に、まったくクロスに異常がない場合はまずありません

入居後数年して落ち着いてから、クロスコークによる補修程度で問題はありません。下地調整の上、クロスを張り替える必要はありません。もっともその場合には、クロスは廃番になっている可能性が極めて高いです。クロスは2~5年で廃盤になるため、同じ品番はありません。全面張替えとなってしまいます。

大きな問題のないところで、入居者が頑なに大きな問題にする場合もあります。入居者は、技術的には素人ですから、業者になめられたら、まずいと思って、必要以上にがんばります。

建物竣工後の引渡し前後に、将来に発生する可能性の高い不具合現象については、本来事前に説明しておくべきことです。このような問題が発生すると思いますが、心配いりません。このように対応することになっています。などの説明です。

工事担当者からメンテナンス担当者に引き継ぐ際には、このような説明を、時間をかけて丁寧にしたいところです。工事担当者は去っていく立場ですから、面倒くさいことはさっさと手早く済ましたがります。受ける側のメンテナンス担当者としては、説明の充実を図らなければなりません。時間をけちってはいけません。

住宅におけるクレームの多くは、コミュニケーションの充実によって解消可能です。コミュニケーションを面倒くさがるから、一定の確率でクレーム化する結果になります。

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