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玉水新吾

床下換気はできているか


床下環境は相互に関連しますが、ここでは換気です。床下空間の自然換気だけで、通常は、結露の問題は生じません。しまし中には、結露を防ぐことができない場合もあります。この場合には、床下用換気扇の取り付けが必要となります。

床下換気扇設置の際の、注意事項としては、訪問販売業者による攻撃があります。3点セットと呼ばれる、白蟻防除工事・床下換気扇・床下調湿材を同時に見積りします。驚く程の高額になりますが、入居者、特に高齢者は、なぜか契約されてしまいます。よほど営業が優秀なのでしょうか。新築時には、住宅会社に対して、あれだけがんばったのに、いとも簡単に契約していることは、不思議です。


訪問販売業者は、保証などの点で、トラブルの可能性が、高まるということを認識しておきます。500万円未満の工事だけを、請け負う場合には、許可が不要です。技術的レベル・業者として地元での施工実績も不明ですから、信用度がよくわかりません。トラブルが発生すると、倒産して、新規に別の業者として、再度開業するかもしれません。住宅会社のメンテナンスがしっかりとしておれば、ここまで訪問販売業者が増えることはないはずです。しっかりしていないから、訪問販売業者と契約するのです。

 重要な点として、単に換気扇を取り付けて、換気するだけでは、外気の高温多湿の空気を、床下に呼び込む結果となり、逆に結露が増えて、マイナスに作用します。床下換気扇の設置には、昼夜を考えた24時間タイマー・温度センサー・湿度センサーの3点セットが必要になります。ON/OFFを自動制御することが必要です。床下換気の設計が必要です。1日あたり、平均6時間程度の運転になります。電気代は大してかからないということです。

換気扇の取り付け位置も考慮しなければなりません。“ショートカット”に注意します。ショートカットとは、給気口と排気口が近い場合、全体を換気せずに、給気口と排気口近辺だけを、部分換気することです。図面を見ながら、内容の説明を受けて、入居者が納得しなければ、契約してはいけません。

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