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玉水新吾

扉・フェンスの作動・錆び・固定はよいか

外構関係では、金属部材を使うことが多いです。その材質が、鋼製の場合には、防錆処理はされているものの、経年劣化により、錆びが発生してきます。大気中の汚れからいかに守るかが問題となります。定期的かつ継続的な水洗いが必要です。埃・排気ガス・金属粉・塩分が付着したまま放置しますと、腐食になります。せめて年に2回程度は水洗いするように入居者にすすめます。汚れは放置すると、だんだん取れにくくなります。

 汚れがひどい場合に、シンナー系統の薬品で拭くと、取れる場合もありますが、製品の仕上げによっては模様が溶けて、消えることもありますので、目立たない部位で、少し拭いてみることです。注意しないと、とんでもないことになります。

材質がアルミ製やステンレス製の場合には、鋼製よりも条件はよいですが、劣化の進行はあります。鉄粉・塩分などの付着により、“もらい錆び”となることもあり、劣化の進行は緩やかながらもおこります。ステンレスだからといって、永久的に問題ないわけではありません。通常は、“SUS304”と呼ばれるステンレスを使用しますが、品質に差があり、SUS430と呼ばれるステンレスは錆びるステンレスになります。

 門扉の作動状況ですが、ヒンジ部分のビスが緩み、傾くことがあります。ビス類は、締め直しなどの調整が必要となります。

基本的に全てのメンテナンスの場合においての共通事項ですが、早い目の処置は、時間もかからず、コストも安くなります。面倒くさいということで放置して、ひどくなってから対処すると、取り替えざるを得なくなり、コストアップになります。

入居者による、定期的かつ継続的な、掃除と点検が建物の寿命を大幅にながくします。現実に生活する入居者が、掃除しながら異常を察知したら、メンテナンス担当者と相談するとよいのです。感じた異常が、大きな問題であったら、早く察知できたことはプラスです。大きな問題でなかったとしても、メンテナンス担当者とコミュニケーションをとることになり、決してマイナスにはなりません。関連する意見を聞き、他の問題点に気付く可能性も高まります。



写真1 建物・外構を10年目に再塗装












写真2 外構も年月とともに落ち着いた雰囲気に

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