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玉水新吾

洗濯排水のつまりはないか

洗濯機の排水は問題が多いです。工事中に排水が適切に接続されているかの確認が、洗濯機がない場合には、やりにくいのです。わざわざホースを持参して、給水と排水口をつないで流します。1人ではやりにくいので、きっちりと接続しているだろうという想定になり、確認を省略することが多いのです。大体、建築において、省略するとトラブル発生の可能性は高まります。

洗濯排水接続は、ときどきトラブルになります。水道職人も接続そのものを忘れていたということもありました。接着剤がついていなくて、外れたということもありました。設備トラブルは、緊急性を要するだけに、慌てることもあります。

 洗濯物には、糸くずや毛などのゴミも多く、詰まりやすくなります。排水口にはトラップもついていますが、この“洗濯排水用のトラップ”は、径が細く、詰まりやすいです。多少のゴミは、排水の勢いで、一気に流してしまおうという発想です。

一旦、洗濯機を接続してしまえば、入居者は点検もしません。洗濯機の多くは、洗面所に設置されます。狭いところに水回りが集中しますから、洗面所には、必ず床下点検口を設けます。ただし、各種設備の給水給湯配管・排水管類が集中して、入りにくいです。入っても移動しにくいです。配管類を傷めてしまいそうです。

なお、洗濯機の水栓は全開で使用します。洗濯機が調整しますから、水栓半開では、作動不良になり、結果的に節水になりません。

以前の配管材料は、給水管は塩ビ、給湯管は銅管、排水管は塩ビがながく使用されてきましたが、最近は、給水・給湯管は樹脂管(架橋ポリエチレンやポリブデン)、ステンレス管などになっています。排水管は今でも塩ビが主流ですが、樹脂管なども使用されるようになってきました。これらの材料は住宅会社がプレカットして現場支給します。水道屋任せにはしません。品質の統一安定、コスト削減が目的です。

排水管もじゃばら形式の配管が増えてきました。洗面室の床下には、すごい量の配管が集中します。



写真1 洗濯機の排水接続口のトラップ

洗面所の床に設置された、洗濯機の排水接続口です。この中にトラップがついています。洗濯機を置くために、位置の設定が難しいです。







写真2 洗面所床下の各種配管類

樹脂管の給水管・給湯管、色を変えて工場で保温されて現場に入荷します。排水は樹脂製のマスとじゃばら配管と集中します。



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