現場のブロークンウィンドウズ コスト コストダウン
- 玉水新吾
- Apr 24, 2021
- 2 min read
行なってはならないコストダウンをしていないか?

✕管理されていない現場
コストダウンという言葉が世の中に氾濫しています。
住宅建設は、人生最大の買い物といわれ、大きな金額になります。
当然、コストダウンを充分に考えて計画しなければなりません。
コストダウンには2種類あります。
行ってもよいコストダウンと、行ってはならないか、または納得した上で行うコストダウンです。
行ってはならないコストダウンとは、将来必要になったときに、建物に影響することなく、追加できないものです。例えば、外壁左官仕上げで通気層をとらない場合です。
外壁に直接下葺き材を施工し、モルタルを施工します。
施工工程の順番で、後から通気層を追加することができませんので、通気層なしで計画する場合には、建築主が内容を理解して、納得する必要があります。
決定権は建築主にあります。

〇管理のゆき届いた現場
窓のシャッターの有無は、枠が異なり、後から追加できません。 建築の仕事には、施工工程の順番が重要となります。 雨仕舞いの点で、外壁下葺き材の取り合いから、外壁を外さないと施工できないからです。 外壁サイディングの通気層も、後からでは追加できません。通気層を外すことによるコストダウンは、コストダウン以上に仕様ダウン・性能ダウンとなりますから注意が必要です。 逆に、サッシの網戸は後から追加できます。 玄関タイルは後から追加できます。 建設時にはなくてもよく、お金ができてから追加可能です。どこをコストダウンするかは、最初に決定しておかなければなりません。 ざっくばらんに相談すべきものです。 仕様・性能ダウンになっていない、ヨシッ!
Comments