床は滑らないか?
✕管理されていない現場
建物のアプローチ部分に赤御影石の本磨きをはりました。
高級な仕様です。
見た目には美しい仕上げですが、雨の日に、歩きますと、滑って転んで痛い目にあうことになります。本磨き仕上げは滑ります。
第一に、恐ろしくて歩けません。水磨き以下の粗面仕上げにするべきです。
お年寄りが滑って、転んで、骨折して、寝たきりになるかもしれません。
家庭内でおきる災害の可能性は、プロとして、排除しなければなりません。
結果的には、写真のように、本磨きの上から、ノンスリップ用に、ざらざらのテープをはりました。
これで、滑りはマシになりましたが、格好のよいものではありません。
当初の設計意図とは違う結果になりました。
生活する上では、デザインよりも安全の方が、優先順位が高いという証明になりました。
〇管理のゆき届いた現場
ポーチ部分には、ザラザラのタイル、アプローチ部分には、滑らない、左官の洗い出し仕上げになっています。 雨のかかるところには、滑りに注意しなければなりません。室内でもフロの土間は水がかかりますので、仕上げに要注意です。 住宅内でおこる災害に、滑って転倒する可能性が、まず一番に上げられます。 住宅内災害を防止するために、設計者の配慮、インテリアコーディネーターの色決めの配慮、現場施工の配慮などが必要です。 気付くことのできる感受性が技術屋には必要です。生活を考えて、各種の提案ができる人が、望まれます。 建築主の将来にわたる生活を想像できることが条件です。 アプローチ仕上げの滑り、ヨシッ!
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