エフロレッセンス(白華)はおこっていないか?
✕管理されていない現場 階段タイルに白い粉が見えます。 工事中にはわかりませんが、時間の経過とともに、白華現象が出現します。 階段の内部に、水がまわっている証拠です。
門柱にでた白華現象です。
門柱の上部から水が浸入した結果です。
防水がしっかりできておれば、このようなことはおこりません。
正面の門柱が見苦しい状態になっています。
コンクリート・モルタル・タイルなどの材料に含まれる水酸化カルシウム(アルカリ性)が、水のあるところで、空気中の炭酸ガスと反応して、炭酸カルシウム(中性)という白い粉になったものです。この白い粉がエフロレッセンスです。
Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2O
アルカリ性のコンクリートが年月の経過とともに、中性化する現象と同じ理論で、劣化現象の1つといえます。
コンクリート擁壁など、土留め部分には、水と接するところですから、白華の可能性が高いものです。防止策は水がまわらないように防水をすることです。
〇管理のゆき届いた現場
花崗岩の赤御影石が張ってあります。 高級な仕上げということになります。 エフロレッセンスは、年月が経っていても、全く出ていません。 正常な状態です。 エフロレッセンス現象が出るかどうかは、現場の水はけによって、粘性土・砂質土などの土質による影響があるかどうかです。 材料の成分から、水酸化カルシウムは当然含まれます。 空気中の炭酸ガスとは接します。 したがって、裏側から水が浸入しないように、施工上の配慮が必要となります。 地面の下は、見えないところの話ですから、管理しにくいところです。 プロが配慮する必要があります。 水の浸入なし、ヨシッ!
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