石膏ボードのビスピッチは揃っているか?
✕管理されていない現場
耐火性能の関係で、住宅では、天井・壁に石膏ボードを張ります。 石膏ボードは金額も比較的安く、性能も良いことから住宅現場では多用されます。 固定するのはステンレス釘またはメッキ処理されたビスです。 仕上げのクロスに錆が出ては困りますので、鉄釘は不可です。 通常はビスで機械打ち施工します。 ビスピッチは住宅会社により、指定されています。 天井石膏ボード周辺部は@100㎜、中央部200㎜、壁石膏ボード周辺部は@150㎜、中央部200㎜などと会社で決めています。
天井石膏ボード周辺部は@150㎜程度、中央部200㎜程度、壁石膏ボード周辺部は@200㎜程度、中央部300㎜程度という基準もあります。
ビスラインが歪み、下地が外れる場合や、ビスピッチがバラバラでは、不可です。
石膏ボードを固定するビスの下地は2×4材では38㎜しかありません。
石膏ボードのジョイント部分では、端にビスを打つと割れるので、中へ入れますと、余裕がありません。
したがって、ラインが垂直でないと、下地にかかっていない可能性があります。
〇管理のゆき届いた現場 造作完了時(大工作業終了)に、検査をして、石膏ボードのビスがきれいな状態で施工完了しておれば、気持ちのよいものです。きれいに片付けられた現場はスカッとしています。 他の面でも、うまく納めていることでしょう。 決められた仕様を守れないということは、他にも不満足な点があるハズです。 ビス打ち作業は大工仕事の中では、比較的簡単な仕事ということで、おろそかになりがちです。また大工ではなく、ボード専門業者が入ることもあります。 耐火性能の点で、現場でビスピッチを勝手に荒くしてはいけません。 各住宅会社ごとに、認定上決められています。またビスの長さも石膏ボード厚みによって変わります。25~42㎜の長さの、規定のビスを使用します。 石膏ボードのビスピッチ確認、ヨシッ!
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