防蟻処理は確実に施工されているか?
✕管理されていない現場
白蟻による被害は、火災の被害に匹敵すると言われます。 特に、木構造の建物には、1次原因が雨漏り、2次原因が結露、3次原因が白蟻という連鎖により、白蟻が誘発されます。 水分の供給があると、甚大な白蟻被害になる場合があります。 ヤマトシロアリと比較して、南部に多い、激烈なイエシロアリの場合はなおさらです。 木質系住宅の場合、構造体そのものが被害を受けるために、問題が大きくなります。 一方、鉄骨系住宅では、構造体以外の木質が被害を受けるため、木質系住宅よりも気分的には楽です。 防蟻処理後に白蟻が発生する場合には、建物内のどこかに、工事中の木製型枠などの破片が埋め込められている場合が多いため、確認が必要です。
〇管理のゆき届いた現場
地面から1m以内の範囲において、防蟻処理完了の証拠として、表示をして、写真撮影を行います。 防蟻処理といっても、昔に比べ、環境問題から、強力な防蟻処理剤を使用することができません。 有機塩素系(クロルデンなど)や有機リン系(クロルピリホスなど)の薬剤は使用禁止になりました。 環境に優しい防蟻処理剤は当然のことながら、白蟻に対しても効果は薄くなります。 昔は防蟻処理を行なった現場には数年間アブラムシは1匹も寄り付きませんでしたが、最近は頻繁に見かけるようになりました。 シロアリに対して強力に作用し、人間に優しい薬剤はありません。 防蟻処理の施工範囲、ヨシッ!
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