上棟前の雨養生について
✕管理されていない現場
基礎完了後、土台敷きから上棟する際、雨に濡れる場合があります。 野地仕舞いを完了して、シート養生できればよいのですが、途中の段階では、シート養生がうまくできません。工法や延床面積によっては、シート養生できるまでに、数日かかります。 その間に雨が降らなければよいのですが、日本の気候では、雨が降る可能性は高いことになります。 したがって、雨に濡れても問題が少ないことが必要です。 材木を乾燥させて含水率を下げると、雨に濡れても、すぐに再乾燥します。
この性質のおかげで、比較的問題は発生しません。しかし、雨が降った後、濡れた材木・合板を見ると、印象が悪いのです。雨に濡れないに越したことはありません。
〇管理のゆき届いた現場
屋根の野地合板を、ブルーシートで完全に覆いました。 雨養生としては完璧です。 野地仕舞い完了後は、直ちに雨養生します。 建物を雨に濡らすと、印象が悪くなります。 たとえ、あくる日に、屋根屋が下葺き材のアスファルトルーフィングを、施工する予定であっても、その日の雨対策として雨養生します。 わずかの時間だけの養生かもしれませんが、建築主に対する配慮です。 これは、建物を大切に扱っているというアピールにもなります。 大工が野地仕舞い完了後、アスファルトルーフィングを、大工施工する場合もありますが、その場合、ブルーシート養生は不要です。 手段を駆使して、建物を濡らさない配慮が必要です。 雨養生は完璧、ヨシッ!
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