脚立をハシゴ代わりに使用していないか?
✕管理されていない現場
上棟前後の現場に行くと、ハシゴが設置されておらず、脚立をハシゴ代わりにしている場合があります。
見るからに、危険そうです。安全の世界では「不安全状態」といいます。
このようなハシゴから墜転落した職人は数知れずいます。
危険な状態であることは解かっているハズですが、上棟前後のときは、適正なハシゴを段取りしていない場合が実に多いのです。
職人にとって、自分の身を守るためのものですが、中には本来の階段を取り付けるまで、このままの脚立利用で済ませるつわ者もいます。とんでもないことです。
現場には多くの職種の多くの職人が入れ替わり立ち代り入ります。建築主も、施工店の工事監督も入ります。
脚立はやはり本来の使い方をしなければ危険です。周囲の開口部も危険ですが、仮にちょっと使うという軽い気持ちが事故につながります。
労災事故がおこると、工事関係者全員に多大な迷惑を及ぼします。脚立は脚立であって、ハシゴの代わりにはなりません。
〇管理のゆき届いた現場
住宅会社では、標準仕様として、最近多いのですが、リース(買取)で、踏段付き・手すり付きのアルミ製ハシゴを仮設階段として使用します。 正しい角度75度で、上部固定、下部滑り止め、上部の突き出し60㎝以上の確保を遵守して、取り付けされます。職人が設置したハシゴよりも、はるかに安全性が高いものです。 これも「本質安全化」といえます。 建築主が現場を訪問しても、2階に上ってみようという気になります。 上がる気ちがおこらないのは失礼なことです。安全はあって当り前の世界で、当然の配慮です。 現場では「安全第一」の精神を忘れてはなりません。 脚立とハシゴは正しい使い方、ヨシッ!
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