構造金物・釘仕舞いは完了しているか? ✕管理されていない現場
構造金物・釘仕舞いは重要な概念です。 次工程の造作工事に着手する前に完了確認しなければなりません。
「工程内検査」を実施して、適正なものを次工程に送ります。 構造金物・釘仕舞いを確認しないまま、工事を進めては問題です。 建物の構造により、指定の金物・ボルト・ビス・釘を全部固定します。 全部が必要です。後で取り付けるという言い訳をする職人がいますが不可です。 木構造の場合には、木材の乾燥による収縮を考えます。木材の含水率は乾燥材といっても約19%です。それが、永い年月を経ますと数%ダウンします。より乾燥が進みますと、材木は縮みます。材木は「気乾状態」と呼ばれる含水率15%に落ち着きます。 つまり、ボルト類は緩むことになります。石膏ボードなどで隠れる前に、ボルトの「増し締め」作業が必要です。
ワンポイントアドバイス:構造金物・釘仕舞いが絶対条件 〇管理のゆき届いた現場
ボルトの増し締め作業を完了しました。赤いスプレーを吹き付けています。ボルトを確認した証拠として残します。このように、構造仕舞いの完了、ならびにボルト増し締め作業を完了している現場は、技術屋として、気持ちの良い管理状態です。 自信をもって、建築主に構造仕舞い完了と報告できます。 構造検査を実施するのは、決して簡単ではありません。 金物・ボルト・釘・ビスにいたるまで、図面と照合確認しますから、かなり時間がかかり、疲れます。構造検査では、漏れやすい検査のチェックポイントがありますから、専門の検査官は要領よく、1日に数棟こなします。
構造金物・釘仕舞い完了、ヨシッ!
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