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玉水新吾

コラム⑤ 住宅からの熱の逃げ道

住宅の部位は、大きく分けて外壁、屋根、最下階の床、窓・扉があります。一軒の住宅における熱損失の割合は、各部位の表面積と、その部分の熱の通りやすさで決まります。

窓・扉といった開口部は全面積の25%程しかない場合でも、熱の損失量は壁面の約2.5倍になっています。「新省エネ基準」に対応した一般的な木造住宅でも、開口部の熱の通りやすさは、壁面の10倍近くで、窓の断熱性能は他の部位に比べて極めて低いのです。窓の断熱強化は、優先順位が高く、住宅の断熱化において、もっとも有効な方法となります。

東北大震災以降、エネルギー問題が激化しています。住宅の高気密・高断熱化が求められます。より少ないエネルギーで、合理的に快適性を保つ工夫が必要です。建物のプラン・性能により、これらの数値は変わりますが、通常の標準的な建物における、熱損失割合の目安として、入居者に説明できます。


地域/東京 1992年の新省エネルギー基準の場合 出典:(社)日本建材・住宅設備産業協会


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