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ユニットバス・風呂排水は詰まりやすい

風呂の排水では、髪の毛が詰まりやすいという問題があります。かなり短い期間でも、髪の毛や石鹸カスは、結構溜まっています。洗髪時に、それだけ髪の毛が抜けているわけです。排水が悪くなれば、入居者の生活に支障がでますから、放置され続けることは少ないです。

土間排水には“椀トラップ”といって風呂の洗い場の床に、防臭処置がされています。この中に水を溜めることにより、下水からの匂いがあがりません。防臭処置がなければ、排水は流れやすくなりますが、下水管の臭い匂いがあがってきますから、トラップは必要です。一方そのために、髪の毛は詰まりやすくなります。排水の流れが悪いからといって、トラップを外すわけにはいきません。相反する要求になります。基本的には目皿を外して、入居者が頻繁に掃除することです。

入居者が、歯ブラシでトラップ周りを、掃除をしているときに、歯ブラシを誤って、排水菅内に落としたことがありました。そのうちに、排水菅は詰まることになります。この場合、ラバーカップと呼ばれる吸引カップで、何回も作動させると、多くの髪の毛などと一緒に、歯ブラシが一気にでてきました。気長に何回も行う必要があります。ダメな場合には外科手術になります。

日本の入居者の多くは、メンテナンスをしたがりません。メンテナンスに要する費用は、もったいないと感じています。多くの建築主は、新築後、住宅ローンの支払いや、子供の教育費、両親の介護など、お金が必要となることが一杯ありますから、建物のメンテナンス費用までは、捻出できない方が多いです。無理もありません。

コスト面だけでなく、建物の安定的な維持管理には、時間・エネルギー・気持ちの投入が必要です。面倒くさい点も多くありますが、これらを投入することによる結果、その報酬として、建物の寿命が延び、1年あたりのコストが下がります。目先の利益を得ることはできませんが、長期的に考えて、採算は十分に合います。ボランティア活動だけでは、ながく続きません。基本的に日本人以外の外国人は、旦那がメインですが、夫婦+子供で、結構がんばる人が多いです。



写真1 風呂場の床用排水トラップ

上記の目皿をはずしたところ、髪の毛や脂分によるヘドロ状態で、掃除は

よくない。








写真2 風呂場の床用排水目皿

築20年の在来浴室の排水口、目皿の下が椀トラップになっている。ゴミがたまりやすく掃除が必要です。


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