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サッシ・網戸の開閉を確認する


サッシ・網戸の戸車調整や、クレセント調整も、メンテナンス担当者としては、現実に自分でするかしないかは別として、できるようにしておきたいものです。職人ではありませんから、調整する数が多い場合は、日を改めますが、1箇所くらいなら、自分でその場で行う方が効率的です。頻繁に必要なメンテナンス技能は、マスターしておきたいところです。

自信のあるところを、入居者の前で実演すると、信頼感が増します。ただし、メンテナンス担当者が自分でする仕事は、有償工事にはできません。無償工事となり、サービスすることになります。それでも、入居者には喜んでもらえて、人間関係がよくなるので、それでよいと思います。

サッシ枠と建具障子との、上部と下部の垂直方向の隙間を、確認しながら調整します。戸車の微妙な上下により、垂直になります。戸車調整終了後には、クレセント位置の調整も必要となります。

サッシを取り外した後、再度入れるときに建具障子の左右の位置ですが、外からでも内から見ても、サッシに向かって左側が奥になります。建具類はすべて、向かって左後右前になるのが原則です。

網戸を外す場合には、上部についている、はずれ止め機能をチェックします。上がりすぎて動かない場合や、下がりすぎて外れ止めになっていない場合があります。緩めると下がり、外れるようになります。また戸車調整ネジは建具障子と同様に、左右に回してみます。

 クレセントの調整ですが、ネジを緩めて動かすと、どちら側に寄せればよいのか、わかりやすいです。その際に、潤滑油をさしておくとよいです。戸車は消耗品ですから、調整だけでは解決できずに、取替え時期もあります。サッシ・網戸の開閉は、頻度が多く、スムーズでないと、入居者はストレスが溜まります。

 新しい家のサッシのガラスは、ペアーガラスが多くなりました。ペアーガラスの場合には、ガラスとガラスの間の空気層に結露して、曇っている場合があります。これはサッシメーカーに依頼すると、時期によっては保証期間内で無償交換してくれる場合もあります。有償でも交換する以外解決しません。



サッシの側面型枠の下に、2つのネジ穴があります。上の穴は、型枠固定ネジ(サッシ枠を固定するためのネジ)、下の穴は、戸車高さを調整するネジです。この下の戸車高さ調整ネジをプラスドライバーで回して、戸車の高さを調整します。戸車の高さ調整ネジを、右に回すと戸車が上がり、左に回すと下がります。左右両方を調整すれば窓全体が持ち上がります。古い戸車は潤滑油をスプレーしておきます。



クレセント本体:

上下2箇所の取付けねじをゆるめる。

上下に動かし、クレセント錠受けとの位置を調整する。

取付けねじをしめる。

クレセント受け

2箇所の調整ねじをゆるめる。

クレセント錠がかかりにくい場合は左方向に、サッシががたつく場合は右方向に位置を調整する。調整ねじをしめる。

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