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シャッター・雨戸の作動を確認する


雨戸は日本古来から、使われているものですが、最近の建物では採用されることが少なくなりました。都会では、雨戸もシャッターも設置しない家が増えてきました。設計者がデザイン上、ない方が格好よいと判断することがあります。また、設置しなければ、コスト削減も期待できます。




 

入居後、シャッターを取り付けたいという場合がありますが、外壁材を剥がす必要もあり、シャッター枠まわりの防水を考えて、雨仕舞い上は、大変にコストのかかる工事になります。新築工事中よりも、後付け工事は、割高になります。雨漏りリスクも高まります。へたに工事をおこなうと、今まで雨漏りしなかったところから、雨が漏りだしたということもあります。

後から付加するだけのものは、後から追加できますが、外部をさわらなければならない工事は、良く考えて本来は最初から、設置しておかなければなりません。住宅建設では、短時間で適当に結論をだして、後から後悔することは多いです。メンテナンス担当者は、自分の責任ではありませんが、後から苦労させられます。

シャッターボックスの内部を確認します。壁側の仕上げですが、古い建物では、木部が見えることがあります。防水が現場対応になっており、工事されていないこともあります。見た目にはわかりにくいですが、雨漏りリスクが高まります。雨水のついたシャッターを巻き上げると、すぐに建物内部へ浸入します。

維持管理が劣悪の現場です。錆びついたシャッターボックスをあけると、木部が見えており、相当長期間雨水浸入があったようです。新築時点での仕事が悪かったわけですが、メンテナンスも適正にされていない現場です。入居者も放置し続けたわけです。これでは建物全体の寿命も、延ばしようがありません。いわゆる“30年住宅”になってしまいます。入居者に建物に対する愛着の気持ちがなければ、対応のしようがありません

 日ごろのメンテナンスとして、シャッターは重く感じたら、潤滑油をさしておきます。潤滑油は常時携帯しておきます。


錆び付いたシャッターボックス

錆び付いたシャッターボックスから判断して、入居者の維持管理は悪く、メンテナンスも放置され、心が通っていない最悪の状態です。補修もコストアップになります。

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