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タイルの目地切れはシーリング処理する


タイルを張ったところには、いずれ不具合が発生しますが、通常は、構造に影響するような不具合ではありません。タイルは張り方により、工法が多くあります。密着張り(ヴィブラート工法)・改良圧着張り・改良積み上げ張り・接着剤張りなどがあります。接着剤張り以外は、下地にモルタルを使いますが、少なくとも目地には、目地モルタルを使用しますから、“湿式工法”といえます。

湿式材料では、乾燥収縮による不具合が生じることになります。目地モルタルにひび割れが入ります。他の材料とのジョイント部分は切れて、隙間があきます。異種材料の接点では、温度収縮も乾燥収縮も異なりますから、当然発生します。左官材料に発生するひび割れと同じです。

これらに対しては、時間の経過を待って落ち着いてから、シーリング処理・目地セメント処理になります。すぐに補修すると、別のところが切れてきますから、時間の経過が必要です。保証期間は一般に2年ですので、それまでに補修するよりも、補修約束だけしておいて、時間を経過させてから補修するとよいです。これも入居者に事前説明が必要です。タイル目地が割れてから説明を受けても、住宅会社側の言い訳として、感じてしまうものです。いつも、問題発生後に、説明しておくべきだったと反省することが多いです。

 


浴室もユニットバスの採用が多くなり、現場でタイルを張ることが少なくなりました。目地切れは水漏れにつながります。キッチンの流し台前のタイルも、乾式タイル調不燃板の採用が多く、タイル張りが減っています。結局タイル施工は、内部にはなく、玄関ポーチの土間のみタイルという場合が大半です。その場合には目地セメントで補修になります。

 “打音検査”という言葉がありますが、テレビで、高速道路の点検作業がおこなわれていますが、住宅でも外壁など、タイルの剥離落下による危険を事前に察知するものです。土間では、タイル白楽の危険性がありませんので、行いません。タイルの浮きは打音検査によりわかりますが、これはシーリング処理だけでは補修できません。タイルを張替えないとおさまりません。


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