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ドクター雨仕舞い 屋根 雨漏り事例 アスファルトルーフィングのタッカー部①

アスファルトルーフィングは屋根の防水下葺き材です。アスファルトフェルトは外壁の防水下葺き材です。問題はいずれの場合であっても固定の仕方です。一般的にこれらの防水下葺き材はタッカー釘で固定します。タッカー釘というのはホッチキスのような又釘をいい、打ち付けることで固定します。その打ち付けるときに屋根職人は屋根の野地板に向かってアスファルトルーフィングを打ち付けますが、そのときの角度が野地板に直角になりにくいのです。若干斜め方向から打ち付けることになり、少しだけタッカーが浮くことになります。この浮いた部分から雨水が浸入しやすいのです。または逆に圧力が強過ぎ、タッカー釘によってカットされ、アスファルトルーフィングを破る場合もあります。 通常は問題がないのですが、大雨の時には問題になります。1次防水の屋根材料の上だけではなく、屋根材料の下にある2次防水の防水下葺き材の上を雨水が流れることになります。屋根材料の下にも雨水は流れることになりますから、防水下葺き材の施工は慎重にしなければなりません。現実にはパンパンと早いスピードで、タッカー釘で固定していきます。いずれにしても防水下葺き材に針のように細い穴を開けて固定します。ということはせっかくの防水を破ることになります。このタッカー釘の穴の数は少ない方が良いわけです。 どうせ、屋根材料の固定のために専用の固定釘を打つわけですから、下葺き材の固定にそれほど多く留める必要はないはずです。 ところがこのタッカー釘穴が異常に増える場合があります。例えば、台風が来るときです。雨仕舞いのためにアスファルトルーフィングを張り、風で飛び散らないようにタッカー釘でしっかりと固定します。多くのタッカー釘を打ち付けます。このような場合にはやはり漏れやすくなります。壁の場合も同様です。

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