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外壁からの雨漏りがないか


外壁からの雨漏り事例として、穴をあけるところと、取合いが問題です。

例えば、候補をあげると、

1. アスファルトフェルト捨て貼り

2. 外壁サイディングの浮き

3. サッシ・シャッターボックスのコーナー

4. サッシまわり(上部水抜き)

5. 妻換気口

6. 換気口・換気レジスターのフィン

7.庇

8. 配管の外壁貫通部

9. 化粧胴差・化粧軒桁

10. アール屋根・アール壁

 

これらの雨水浸入口の候補を、確かめる必要がありますが、“散水試験”を実施します。1日ではできません。水が出てきても、雨が漏れるという証明はできますが、それですべてかどうかはわかりません。雨水の出口が1箇所であったとしても、雨水の入口は1箇所とは限りません。入口が複数個所あることは通常におこります。ここが難しいところで、すぐに雨水浸入口であるとの結論をだしてはいけません。慎重に散水試験を継続しなければなりません。30分散水試験をしたら充分かは疑問です。2時間散水試験して出ることもあります。

雨が漏らないという証明はできないのです。散水の継続時間・場所・方向により、条件は無数にあります。したがって、雨漏りを補修しても、すぐに再発することが多いのです。技術屋としては立場がまずくなりますから、時間をかけて、慎重に散水試験を行います。ここが重要なところです。

 室内から見る雨漏り跡について、入居者は気付いているはずです。聞き取り調査をします。その周辺ならびに上部に雨漏りの可能性の高い部位がないか見当をつけます。大きなクレームに発生する芽になります。雨漏りを原因とする、民事調停事例や、裁判事例もたくさんあります。解決には多くのエネルギーとコストと時間を必要とします。


写真:サッシ上部の水抜き穴

サッシの上部に、水抜き穴を設置している場合があります。上横枠で雨水を受けるために、排出口を確保しています。レベルの高い住宅会社です。


写真:サッシ下端の捨て防水紙

サッシの下部に、防水紙を事前に段取りし、サッシ枠取り付け前に捨て防水紙を施工します。外壁下葺き材の施工時には後から差し込みます。

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