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ドクター雨仕舞い 外壁 雨漏り事例 配管の外壁貫通部

各種設備の配管を外壁に貫通させるために、穴をあけます。給水・給湯・ガス・空調・電気・電話などを外壁に貫通させますが、例え径が細くても、穴を開ける行為そのものは開口部と同じです。当然何もない外壁よりは雨漏りしやすくなります。スリーブ管を予め計画する場合や外壁完成後に穴を開ける場合もあります。いずれにしても、ただ単にパイプが貫通しているだけでは、うまく防水できません。 ツバ管(ツバの付いたスリーブ管)を入れますと、きっちりと防水テープで施工可能ですが、通常のサッシ周りに使用するような防水テープではうまく曲がりません。パイプの周囲をうまく防水できません。防水テープを短くカットして、少しずつ重ねながら張ることになります。 パイプ状にうまく巻くことができません。 従って、ストレッチガードというもので、伸縮性のある防水シートです。要するにパイプ状に巻くことのできる防水テープのことです。この施工法ではスリーブ管であれば特にツバ部分がなくても施工可能です。L字型に曲げることにより防水可能です。スリーブ管と実管(給水・給湯・排水・ガス管など)との隙間はシーリングにせざるを得えません。 屋根でも外壁でも仕上げ材に、例え小さくても穴を開ける場合には、雨漏り対策としての何らかの配慮が必要です。逆に表現すれば、穴が開いていないところは通常の施工で雨漏りはしませんから、それほどの配慮は不要ということです。漏れる部位だけを集中的に漏れないように頑張ります。漏れる部位は事前にかなりの確立で想定できます。過去の雨漏り事例からの経験を財産として活かすべきです。 街の中を散歩しながら見回しますと、多くの家が建っています。そして漏りそうな箇所というものが随分と多く散見されます。 中には雨漏りする家をわざわざ設計しているのではないかと思うような家も数多く見受けられます。決して例外ではありません。 その中では恐らくかなり多くの建築主が、雨漏りに悩んでおられるであろうと想像します。いずれにしても、この方法で配管周りの防水はほぼ完璧ですから参考にして下さい。なかなかの優れものと思います。

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