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ドクター雨仕舞い 屋根 雨漏り事例 パラペット立上げ②

パラペットもフラット部分つまり内樋(隠樋)部分の劣化状況がかなり激しいです。工場地域や酸性雨などにより、劣化速度も速くなっている場合があります。勾配(1/100以上)も悪く常時水が溜まっている状態をつくっています。水が常時溜まっている状態を現しています。 晴れが続いても常に濡れています。もっと屋根に勾配が急であればと思います。最低でも水を流す場合は2/100が欲しいところです。 現実は1/100~0.5/100があります。パラペットの内側に昇ると、内樋形式になっています。勾配も緩く、大抵は雨水が溜まっています。 落葉やゴミが溜まって排水しにくくなっています。排水口が少し上っており、必然的に水が溜まるようになっていることもあります。 水が常時溜まっている状態は決して良いことではありません。いずれ雨漏れになる可能性が高いものです。 パラペットではありませんが、3F部分のルーフバルコニーへの出入り口の最上部にこのようなデザインがありました。 この場合も笠木板金の下部から雨水が浸入した事例です。理屈はパラペット部分と同じ納めです。軒の出のない切妻の妻部分もあります。 ここも漏りやすい部位です。設計する立場では、雨の漏りにくい家を設計する必要があります。当然に現場での納まり状態を考える必要があるのですが、住宅メーカーの設計担当者は「そんなものは現場がしっかりすればよいことで、俺には関係ない。俺の設計に現場が従うべきである。」というような考えが心の奥底にあるような気がします。結果、迷惑を被るのは建築主です。もっとも住宅メーカーも会社として、評価を下げ、かなりの出費を強いられることになっています。社員もそのとばっちりを受けて自らの待遇を落とし、モチベーションを下げています。 誰も得をする人がいないのですが。現場の施工部隊も、漏りやすい部位は過去の経験からある程度知っているはずです。 それなりの対処を考えなければならないのですが、そのまま職人任せになっています。職人も特別に気を使うか通常の仕事をするかは、人の問題になってしまっています。人の問題になる場合は通常、うまくいきません。問題が生じます。

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