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ドクター雨仕舞い 屋根 雨漏り事例 本体~下屋軒先取合い②

Updated: Apr 10, 2021


人は面倒なことを避けようとする習性があります。

職人にも当然あります。

普段やらないことを特別に依頼するときは施工前に納得させる必要があります。

これは施工前というのが条件です。

施工した後から、壊して再施工することは気持ちとして可能な限り避けたいからです。建築の現場では、ここで大きなトラブルの原因になる場合が多々あります。


施工忘れ・指示確認忘れ・材料が無かったなどの理由により、こちらの思うようにならずにやむを得ずやり直しをする場合があります。

可能な限り避けたいことですが、もし、できていなければ将来の雨漏りを考えて、やり直しの勇気も必要です。現場では、やり直しをせずにそのまま進行してしまう可能性がありますから、このようなポイントだけは充分に念押しすることが大切です。充分な念押しが予めあれば、職人も気分よくやり直してくれます。


ところが、充分な念押しをしなかった場合は、どうしてもわだかまり的なものが残ってしまう可能性があるということです。

機械が施工してくれるのであればこのような問題は発生しません。

プレハブ化率がいくら上がっても、現場では人間が施工する部分が必ず残ります。  一方、指示する側の監督さん(管理者・監理者・現場代理人・職長・班長・主任などいろいろな呼び方があります)の人間としての問題も大きくあります。

そして100点満点はとれないということも認識しなければなりません。


解決手段としては、「文書」で指示を渡すことです。 口頭では駄目です。

賢い人であっても忘れてしまうからです。

口頭は指示の確認くらいにしておきましょう。

予めの文書での指示とその記録保管(いつだれに渡したか)があれば強いものです。

予め文書がでておれば、相手もミスを認め納得します。

納得すれば問題はありません。 技術屋・職人はその点では話がしやすいものです。


次に、壁止まり役物がポイントです。屋根メーカーが純正部品として準備している場合が多いと思います。

もし無ければ板金職人にブリキを加工して貰えば済む簡単な部材です。これを設置する目的は第1の雨水を侵入させないことになります。

屋根勾配に沿って流れてきた雨水、これは大雨の時にはかなり大量に溢れんばかりに流れます。その雨水を壁際から離して軒樋に誘導する部材です。

これを設置しておけば安心です。 第1は、雨水を浸入させない。(1次防水) 第2は、雨水が侵入したならば、速やかに外部へ排出させる。(2次防水) 雨水は屋根・外壁の仕上げ材+シーリング材の一次防水だけでは処理できないことになります。 2次防水の対策も含めて考えなければなりません。 現場で職人や監督が悩まなければならないということは、雨の漏れる可能性が高くなります。

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