ドクター雨仕舞い その他 結露による水漏れ②

どのくらいの条件で結露がおこるのか見てみましょう。詳しくは「空気線図」というものを参照しながら、温度条件をみればわかります。 例えば、室内温度20℃、相対湿度60%の場合、結露が発生する室外温度は、 アルミサッシ枠は7.7℃ 単板ガラス3㎜は8.5℃ ペアーガラス3+6+3㎜は-2℃(6㎜は空気層) ペアーガラス3+12+3㎜は-5℃で結露発生となります。(12㎜は空気層) ガラスが単層のシングルガラスは温度を非常によく伝える性質をもっています。冬場の外気温度からして、室内の相対湿度が65%前後になりますと、ガラスが複層のペアーガラスでもシングルガラスよりは良い条件ですが、結露がおこることになります。 通常は暖房室においては60%未満であり、結露はおきにくい状態です。開放型ストーブの使用(特にストーブの上にヤカンを置いて水蒸気をバンバン発生させる場合は最悪となります)や、子供の多人数就寝の場合等、室内において水分発生が多い場合は、相対湿度が上がり、結露が発生します。 住まい方の問題も大きく影響することになります。非暖房室では室内温度が8℃前後になり、湿気を含むことができなくなります。 一方暖房室からは湿気が非暖房室に流出します。相対湿度は80%前後まで上昇する状態です。ペアーガラスでも、外気温度が0℃前後であれば確実に結露することになります。 ペアーガラスは結露に対しての条件はシングルガラスに比較して大変良いのですが結露が起きないわけではありません。 起きにくいというだけです。よくサッシにペアーガラスを使用すれば結露が起きないという解釈をされる建築主がおられますが、そうではありません。住宅の営業の説明に問題があるのでしょう。

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ドクター雨仕舞い その他 結露による水漏れ①

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